変わらない目黒で、すっかり変わった自分を再認識

不動産物件の視察で久しぶりに目黒駅に行きました。実は3年前までは目黒駅をよく利用しており、目黒駅前にはたくさんの思い出があります。その中にはもう2度と思い出したくない苦しい記憶もあります。

今回目黒の物件視察が決まった時、どうしても行ってみたいお店がありました。西口の駅前にある立ち食いそばのお店です(写真)。調べてみると東京で2番目に古い立ち食いそばの店舗ということです。朝から夜まで通しで営業しており、一見怖いでも実は優しいおじさんが作ってくれる天ぷらそばは絶品です。

駅前には新しい高層マンションが建設されたりしていましたが、駅周辺の雰囲気には以前とまったく変わらない風景が広がっています。かき揚げの上に刻みネギがたっぷりとのった温かいそばを食べているとほっこりした気持ちになりましたが、この数年で自分の置かれている環境がすっかり変わってしまったことを改めて認識しました。

以前は、会社に勤務し、平日はバスとメトロに乗って会社と自宅を往復していました。今は、ルーティンの仕事もなく、自分の時間は自分で決められる自由を手にいれました。その代り、失ったのは仕事からの安定した収入です。自分で仕事を探し、あるいは自分で仕事を作っていく。仕事の定期的な収入が無くなったことで、金融資産を不動産に急激にシフトさせ、安定した賃料からの収入が得られるように、資産運用の仕組みも根本から変えてしまいました。

街並みは変わっていないのに、自分の立ち位置が変わって、昔から変わらない街並が、別のもののように見えるのです。目黒という街を投資という観点だけからクールに見つめている。天ぷらそばは相変わらずの美味でしたが、そこにノスタルジックな気持ちは、もう湧き上がってきませんでした。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年3月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。