リニア談合で都も大手ゼネコン指名停止…前にもあった(驚)

先週金曜、衝撃的なニュースが飛び込みました。リニア中央新幹線工事をめぐる談合事件で「独占禁止法違反(不当な取引制限)」容疑で鹿島建設担当幹部が逮捕され、即日東京都が、鹿島が共同企業体(JV)として仮契約を結んでいた

第87号議案 城北中央公園調整池工事請負契約(219億2,184万円)
第88号議案 境川金森調整池(162億3,132万円)

境川(建設局HPより)

の2件の工事の仮契約議案を撤回し、契約を解除いたしました。週明け3月5日お姐が一般質問に立った本会議にて報告すると同時に、鹿島建設と、大成建設の指名停止処分を実施。そして本日の財政委員会での改めて報告がありました。

都議として、財政委員として当然この件は質すべきであり、小池知事肝いりの入札制度改革の旗振り役である、都民ファーストの会委員によりシカと確認をして頂きたかったのですが、この件質疑したのは、またしてもお姐だけでありました。

大手ゼネコンの指名停止!?ったら私の中ではセンセーショナルだったので、鹿島建設、大成建設、大林組、清水建設の記録に残っている限りでの過去に指名停止となった案件の詳細を確認したところ…!

【驚愕の指名停止の実態】
鹿島建設、大成建設、大林組、清水建設が過去に指名停止となった理由については、主に工事履行中の事故並びに建設業法、刑法及び独占禁止法等の法令違反で、今回の指名停止を除き、2008年4月以降の直近10年間の実態は以下の通り

■大成建設 工事事故が2件、独占禁止法違反、刑法違反、水質汚濁防止法違反及び建設業法違反が1件ずつの計6件

■鹿島建設 工事事故が3件

■大林組 工事事故及び独占禁止法違反が1件ずつの計2件

■清水建設株式会社 工事事故が2件及び独占禁止法違反が1件の計3件

*****

…結構フツーに出まくっておるわけでたまげました。過去に、こんなに独占禁止法違反の事例があったのに今回、またしても、それが繰り返されただけの話ということです。予算審査にて、グリグリと追及する課題を頂戴しました!

何しろ大手ゼネコンの指名停止ですから、他の東京都の工事に悪影響でないか確認したのですが

財務局「指名停止期間中は、東京都の競争入札に参加することは出来ないため、例えば、極めて規模が大きな工事案件、技術的に施工が困難である工事案件、或いは、建設当時に各社が元請負事業者であった大規模施設の改修工事案件など、入札参加可能な者が限られる傾向がある案件において、不調による工事の遅れなどの影響が生じる恐れ」
(お姐超訳:工事の規模が規模だけに…先行き不明)

だもんで、一応、参加可能な業者も確認しました。

城北中央公園調整池→入札参加可能業者数は19者
境川金森調整池→入札参加可能業者数は23者

この中からまたエントリーして頂けるのか、どうか?さらに監視をつづけさせていただきます。

そしてまたしても、契約(工事)議案において、新手の談合?!が疑われるような事案を発見!大上段で「入札制度改革」が進むのは悪いことではないのですが、ひとつひとつの契約を精査に見ることでコトの本質が見えてくるものですね。いぶし銀議員のヲタク的掘り下げは果てしもなく広がるのでありました。つづく!

☆お姐、入札はどんな制度にも落とし穴があるな?!一つ一つ精査せよ!☆

上田令子 プロフィール
東京都議会議員(江戸川区選出)、都議会会派「かがやけTokyo」政調会長、地域政党「自由を守る会」代表
白百合女子大学を卒業後、ナショナルライフ保険(現ING生命)入社後、以降数社を経て、起業も。2007年統一地方選挙にて江戸川区議会議員初当選。2期目江戸川区議会史上最高記録、2011年統一地方選挙東京都の候補全員の中で最多得票の1万2千票のトップ当選。2013年東京都議会議員選挙初当選。2014年11月地域政党「自由を守る会」を設立し、代表に就任。2015年3月地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)を設立し、副代表に就任。

上田令子の世直しプロジェクト
地域政党「自由を守る会」
地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)
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