こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
昨晩は宇佐美典也さんと共催しているオンラインサロンの勉強会。BuzzFeedJapan編集長の古田大輔氏をお招きして、「インターネットとフェイクニュース」についてをテーマにお話を伺いました。
インターネットにおけるいわゆる「フェイクニュース」は近年、急速に社会問題化しつつあり、米大統領選においてはついに
「フェイクニュースの報道量が通常のニュースを上回る」
事態になったそうです。
我が国でも昨年「嫌韓デマ」を流すサイトが大拡散し、BuzzFeedJapanが取材・検証によりデマを証明、サイトの閉鎖に至りました。
大量拡散の「韓国人による日本人女児強姦」はデマニュースか サイトは間違いだらけ
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/korean-news-xyz?utm_term=.kjMAaWkA1L
しかしながら、諸外国で既存メディアが大同団結してこうした「フェイクニュース」に対峙する中、日本での動き出しは極めて遅く、組織的な動きは極めて限定的とのこと。
現在のテクノロジーでは音声が捏造できるばかりか、インタビュー映像などで顔の動きを改ざんし、特定の人物に言ってもいないことを言わせる技術が着々と実用化されているそうです。
今後は証拠として「録音」や「映像」が出てきたとしても、容易にフェイクニュースとは見抜けない時代に突入していきます。
しかしそれに対応する組織や手段がなく、BuzzFeedJapanなど少数のメディア・個人が孤軍奮闘している状態で、そこで古田さんら有志が今年、「インターネットメディア協会(JIMA)」の設立に至ったわけですね。
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といっても、インターネットメディア協会は「ネット界における警察・検閲機関にはならない」と宣言している通り、言論を統制する志向を持つ組織ではないとのこと。
何よりも「言論の自由」に重きを持つ米国では、メディア関係者たちはこのような信念を持っているそうです。
「あなた方には嘘をつく自由があり、我々はそれすら守る。しかし嘘をつく限り、我々はいつまでも追い続ける」
まっとうな報道機関がフェイクニュースを検証し続けることで、「デマ・フェイクニュース」であることを証明し、一つ一つ根絶していく。
迂遠かもしれませんが、言論の自由を守りながらフェイクニュースを減らしていくためには、このような報道機関側の矜持と実行力がかかせません。
宇佐美さんはこれを「義勇兵」と称していましたが、言い得て妙。
設立準備段階のインターネットメディア協会は現在、インターネット報道における最低限の基本ガイドライン策定などを検討しているとのこと。
こうした動きも今後、しっかりと注視していきたいと思います。
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再開して2回目になるオンラインサロン勉強会、手前味噌ながら少人数でディスカッションもしやすく、非常にレベルの高いメンバーによる良質な議論が展開されているなーと改めて思いました。
初参加の方からは、こんな嬉しいご意見も。
新生オンラインサロンでは、新メンバーも募集しております。
一般3,000円、学生1,000円/月と採算度外視でリーズナブルな価格設定となっておりますので、興味を持たれた方はお気軽に加入してみてください。
宇佐美典也とおときた駿の「ゆるい政治」
https://lounge.dmm.com/detail/887/
それでは、また明日。
編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年4月20日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。