DC EXPO2017/Innovative Technologies+。
産学からの公募により、優れたコンテンツ技術とビジネスモデルを20件程度選出、表彰するイベントです。
ぼくは今年は所用で審査員を外れましたが、合間にチョロチョロ見て回りました。
やっぱり面白い。
去年の模様はこちら。
「DC EXPO2016」
いくつか目についたものを紹介しましょう。
ソニー「トイ・プラットフォームtoio」
ソニーが提案する ロボット × 遊び。
東京おもちゃショーでも出展した際ぼくもレポートしました。
ドワンゴ「DAHLES – HoloLens大規模同期ARライブシステム」
ホロレンズなどを連携し大規模に同期したARライブを提供するシステム。
「超歌舞伎 花街詞合鏡」に登場した初音ミクが目の前で舞います。
「100人以上、数十メートル四方の空間で動作させる」そうで。
NTTドコモ「浮遊球体ドローンディスプレイ」
世界初の空中に浮遊する球体ディスプレイ。
ドローンの周りを囲う8本の弧状のLEDが回転し、高速で点滅させて残像効果によって球形のディスプレイを映し出す。
デジタルサイネージジャパンでも使わせてもらいました。
トヨタ自動車「生活支援ロボット」
「手足の不自由な方や高齢者のために家庭内の離れた場所に移動し、様子を確認したり、物を持ってくることができる小型ロボット」とのこと。
CEATECの展示でもトヨタはロボットへの注力が目立ちます。
SpecialPrize by SIGGRAPH.
セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ「ランドロイド」
話題の全自動洗濯物折り畳み機。
衣類を1.つかむ2.広げる3.種類を識別する4.折り畳む5.仕分けて収納するという5つのステップを、人工知能・画像認識・ロボティクスの技術を組み合わせて、世界で初めて実現。
東京大学 苗村研究室/電気通信大学 小泉研究室「Clothcreen」
クッション・ぬいぐるみ・衣類などの柔らかい布製品の表面をディスプレイに変える表示技術。
布地に透明な蛍光性インクの発光パターンを印刷し、布地の下から紫外光を投影することにより画像や文字を細かく鮮明に表示。
東京大学 篠田・牧野研究室「空中超音波による匂い環境制御」
空中に超音波のビームを形成し、これに伴って発生する空気の流れにより、環境中の匂いの空中運搬を行う。
物体の匂いをユーザーの鼻に提示する。
くさいのくさいの、飛んでいけー。
monom/1-10/博報堂プロダクツ「ウェアラブル英会話教師 ELI」
洋服の襟につける小型マイクデバイス。
アプリと連携して、ふだん自分が話す日本語を記録・解析、自分に最適な英会話レッスンを生成するというコンセプト。
早く商用化してほしい。
大日本印刷「シニアVRトレーニングサービス」
センサーを搭載した足こぎペダルとハンドル操作でVR空間内を回遊する。
VRコンテンツを楽しみながら運動する高齢者向けシステム。
VRのアプリケーションとして好適。
Culture賞。
大日本印刷「電子ペーパー「Prism」を使ったドレス」
einkを使った衣装。
模様が信号で変化します。
現在0.5mm。
MITメディアラボJacobson教授がeinkを開発した際、いずれ看板からファッションまで行くよね、と話してから20年。感慨深い!
Industry賞。
ものつくり大学/東京工業大学「流動床インターフェース」
砂場の砂が一瞬で水のような液体状に変化する。
かと思えば一瞬で重い砂に戻り、埋め込んだモノが抜けなくなる。
容器の底から空気のような流体を吹き上げるだけの仕組みという。
驚きのシステム。
さて、何に使おう!
会場にはほかにも魅力的な技術が。
ヤマハ「みらいのアンサンブル」
人が機械に合わせるのではなく、演奏者にAI演奏が合わせてくれるシステム。
トッパン「3D-VRドーム☓3Dテレプレゼンス」
東京大学暦本研究室とのIoAによるテレプレゼンス。
ズームス「MR体感型コンテンツ バーチャルドローン」
HMDをかぶれば目の前にドローンが現れ、MR(複合現実)で思い切りドローンを飛ばせます。
MRじゃなくて、ホントに思い切り飛ばしたいね。
ってメモしてみましたが、実はこのサイトにそれぞれ映像と解説がアップされていました。
ぜひどうぞ。
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編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年5月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。