もちろんあってはならないことだけど、それでも意図的な反則で相手に怪我を負わせようとするとするならば、もっとも重要なのは如何に偶然に見える状況で行うかという事。
それは明らかに失敗している。失敗したのなら、次の段階で重要なことは、意図的に指示を出していた事を如何に隠蔽するか。すぐさま選手を引き下げ、例えポーズでも激怒している所を周囲に見せる事だろう。
ところが実際は選手は引き下げられることなくプレーを続け、すぐさま反則を繰り返し、最後は相手選手に無意味に掴みかかる(これでは怪我は負わせられない)という、ただ単に悪質なプレーをしていますよと全力でアピールするかのような行為に出て退場させられている。
さらに、退場後、ベンチに戻った選手を労っているかのような光景を、一番隠さなければいけないはずの光景を全く隠す気がないかのように晒して見せ、その後、ベンチ裏のテントに入った反則選手が急に大声で泣き出したところを、偶然にも、、、ほんとにすごい偶然ながら記者が居合わせ、しかも本当にうまい具合に隙間が開いていて、その泣いている背中を撮影されている。
反則の日大選手、声を上げて泣いた 記者が見たあの試合(朝日新聞デジタル)
そして、監督の記者会見とは対照的に、完璧なまでの危機管理能力を感じさせる選手の記者会見。あれほどの反則をした選手なのに、世論は彼にものすごく同情的。アメフトを続けさせてあげたいとの声ばかりになってる。
蛇足だが、彼を危機管理学部の講師に招聘すればどうだろう。これほど見事に世論をひっくり返した記者会見は他にあっただろうか…。
とまあ、すべてが謎で、すべての辻褄が完璧なまでに1つも合っていない。
これ、なんなんだろう、、、とんでもない裏の事情があるのか、もしくはとんでもなく頭の悪い人が奇跡的な確率で集結し、一切の思考をかなぐり捨てて行動しているのか…わからん…謎すぎる…。
林 けんいち
インターネット通信販売・飲食店経営を経て現在はフリーランスの営業・ライター活動に従事。
個人ブログ:非常識バイアス