「高プロでイノベーション」は正しくないし、「過労死は自己責任」ではない

ここ数日、バタバタしている。ブログの更新頻度もやや減ってしまった。申し訳ない。一応、新聞は読んでいるのだが、ネットを見るのも、発言するのもやや億劫になってしまっていた。ネットでの炎上事件などは、あとで気づくという。

働き方改革関連法案に関連して「なんだかな」と思う発言が跋扈している。やや簡単ではあるが、間違いを指摘しておこう。

「高度プロフェッショナル制度でイノベーションを」
→因果関係がズレている。働く環境「だけ」ではイノベーションは起きない。

「高度プロフェッショナル制度が適応されるような年収の高い人は交渉力がある」
→年収と交渉力は関係ない。

「過労死は自己責任」
→そんなわけないでしょうよ。

世の中全体の思考停止ぶり、安易な二項対立に閉口しつつ。

労働者が傷つかない世界をつくるために、勉強するよ。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年6月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。