「白タク」ウーバー(UBER)はタクシーより安全で便利

Mighty Travels/flickr(編集部)

ウクライナのキエフに行って実感したのはウーバー(UBER)の利便性の高さでした。

ウーバーというのはスマートフォン上からアプリを使ってタクシーのように配車を依頼できるサービスです。配車される車はタクシーではなく、一般の人が、自分の車を使っていて、彼らは副業のようにお金を稼いでいます。

キエフでは市街地ではタクシーの運賃は交渉です。迷子になってホテルに戻る方法がまったくわからず、流しのタクシーを拾って乗ったところ、降りるときに法外な請求をされたことがありました。しかし、ウーバーを使えば、料金は事前に確定するので交渉する必要はありません。同じ区間をウーバーで利用したところ、運賃は4分の1以下でした。

空港から市内はタクシーを使ったのですが、帰りのホテルから空港はウーバーにしてみました。こちらも運賃は2割ほど安くなりました。

運賃が安いだけがメリットではありません。アプリで行先を事前入力できるので、乗る時にドライバーに口頭で伝える必要がありません。キエフでは英語があまり通じないので、ミスコミュニケーションを防ぐ意味でもウーバーは安心です。

そして、支払いも登録してあるクレジットカードで自動的に決済されるので、お釣りのやりとりなどの面倒もありません。利用するとすぐにメールで利用明細が送られてきて、金額を確認することができます。

さらに、利用したドライバーの評価をするシステムになっています。高い評価が付かないと利用者がいなくなってしまうので、乱暴な運転をしたり、マナーの悪いドラーバーはほとんどいません。海外のタクシーでよくある嫌な思いをすることが無く、安全で快適です。

日本でもアプリは作動するので、試しに赤坂から恵比寿までウーバーで予約してみました(写真)。

現在地と行先を入力すると、配車可能な車が3台表示されました。車のグレードを選択するとその中の1台が10分後に到着すると表示されます。地図がアプリに表示され、車がリアルタイムで指定した場所に近づいてくるのがわかります。流しのタクシーのように道路で待つ必要はなく、家の中で近くに来るまで待てるのもメリットです。タクシーなら迎車料金が追加で取られることを考えれば、こちらの方が優れています。

やってきたのは黒塗りのクラウン。ハイヤーのような高級車で車種とナンバーを確認して乗り込みます。行先は入力してあるので会話も無く、道の指示をする必要もありません。到着したらそのまま降りるだけ。何ともストレスフリーなサービスです。

しかし、日本ではウーバーはいわゆる「白タク」になるため、試験的に導入されているエリア以外は違法のようです。

キエフで日本人である私が感じたような利便性を、海外から日本にやってくる外国人もきっと感じているはずです。タクシー業界の圧力によって日本では規制されているウーバーですが、タクシーよりも圧倒的に便利で安全です。日本では価格面のメリットはあまり感じませんでしたが、もしタクシーより少し高くても、私はウーバーを使いたいと思いました。

■ 毎週金曜日夕方に配信している無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」。メールアドレスとお名前を登録するだけで、お金の不安を解消するための具体的な方法をご紹介します。

■ 「初めての人のための99%成功する不動産投資」、シリーズ累計19万部となった「初めての人のための資産運用ガイド」など、今までに出版された書籍の一覧はこちらから。

※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年7月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。