誰にも言えない妊娠、相談できる窓口があることを知ってほしい

赤ちゃん縁組事業で妊娠相談をやっているフローレンスの駒崎です。

先月、新宿歌舞伎町のコインロッカーから生後間もない女児の遺体が見つかりました。母親は滞在していた歌舞伎町の漫画喫茶で出産し、亡くなった赤ちゃんをコインロッカーに遺棄したとの報道でした。

また、同月には千葉県内高校の敷地内に胎盤とへその緒がついた状態で亡くなっている男児の遺体が見つかったという報道もありました。

このように、産まれて0ヶ月0日の赤ちゃんの命が奪われる痛ましい事件が後を絶ちません。

西友さんのご協力で「にんしん・養子縁組相談カード」が完成しました!

フローレンスの「赤ちゃん縁組事業」では、予期せぬ妊娠に悩む女性の相談に乗る「にんしん相談」を受け付け、必要なサポートを提供する相談業務を行うことで、赤ちゃんの虐待死問題の解決を目指しています。

ですが、2年間活動する中で、WEBサイトをリニューアルしたり、広報をしたりと力を入れてきましたが、まだまだ支援を必要としている人に相談窓口が知られていないという課題がありました。

そこで、この度、我々の赤ちゃん縁組事業を、スタートアップの頃から助成で支えてくださっている、ウォルマート・ジャパン「西友」さまに制作支援をいただき、『にんしん・養子縁組相談カード』を作成しました。

とはいえ、このカード、実際に支援を必要としている方の手に届かなければなりません。

フローレンスはウェブ戦略は経験がありますが、公共の施設や飲食店、アミューズメント施設、小売店など地域に根づいての広報は経験も多くなく、苦労している部分です。

支援を必要としている方が常日頃からウェブばかりを見ているとは限らないので、こういった草の根活動も重要と考えています。

『にんしん・養子縁組相談カード』を置いてくださる場所をさがしています

少しでも多くの方に窓口を知っていただけるよう、支援が届けられるよう、現在、「にんしん・養子縁組相談カードを」置かせていただける場所を募集中です。

【設置希望場所】

漫画喫茶/ネットカフェ

飲食店

ファミリーレストラン

コンビニエンスストア

カラオケ

学校

学習塾

産婦人科など

相談カードを設置していただける企業さま、学校法人さま、医療法人さま等ございましたら、ぜひこちらまでご連絡ください。

赤ちゃんの虐待死をゼロにするために、カード配布にご協力いただける方からのご連絡をお待ちしております!

西友さまには、「社会貢献活動助成プログラム」の一貫として、赤ちゃん縁組事業の業務推進運営費、障害児保育園ヘレンの福祉車両ご提供等、多岐に渡るご支援をいただいております。フローレンスは、多様なステークホルダーと協働することで、NPO一団体ではできない社会的インパクトを起こすことを目指しています。

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編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2018年7月31日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。