人間とは誰しも「自分に甘く、人に厳しく」なりがちです。私自身、これまでを振り返ると、自分には甘く、それとは対照的に相手に対しては厳しい要求を突きつける。そして、ダメならドライに切り捨てる。そんな対応をプライベートでもビジネスでも、ずっとやってきたのではないかと反省しています。
そんな行動原理に限界を感じたこともあり、ここ数年自分の行動パターンが少しずつ変わってきたように思います。そのきっかけは「赦す(ゆるす)」ということの大切さを教えられたことです。人間関係は赦し合うことで育まれるという教えに、少しずつ共感するようになりました。
しかし、共感はできても、行動できるとは限りません。人を赦すというのは、言うのは簡単ですが、今までの自分を変えて実践するのは、すぐにはなかなか出来ないものです。
だから、偉そうに書いていますが、相変わらずビジネスにおいては不誠実な対応に対して、赦しを認めず、毅然とした厳しい対応をすることもあります。人には間違えがあるとは言え、それが過失ではなく意識的なものであれば、それに対して「しっぺ返し」をするのが、少なくてもビジネスにおいては正しい対応と思ってしまうからです。
私だけではなく、誰にでも赦せないこと、赦せない人がいるとは思います。その全てが水に流せるとは思いませんが、その気持ちを少しでも抑えることができれば、それは人間としての成長を意味すると思います。
今までよりも少しでも赦せる気持ちを持てるようになる。それによって、自分が成長するだけではなく、人間関係が豊かになり、人生をより充実させることができる。であれば、それに向けて更に努力をしていくべきです。
1年後、2年後に、今より少しでも成長した自分になっていたいと思います。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年8月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。