トム・クルーズとは、社畜である

常見 陽平

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私はトム・クルーズが大好きな人材である。札幌の映画館で小6のときに『トップガン』を見て、メロメロになった。彼が映画で何かに取り組むたび、マネをしてきた。カクテルもビリヤードも彼の映画を見て始めたことである。かっちりしたジャケットやスーツを買うときは「トム・クルーズが着ていそうかどうか」を判断基準にしてきた。今の髪型も、『MI:2』の頃のトム・クルーズを意識しているのです、実は。

最新作『ミッション・インポッシブル フォールアウト』に行ってきた。・・・もう1回、観に行っちゃおうかなあ。最新作が常に最高傑作。スタントなしのアクション、その妥協なき姿勢はもちろんだが、作品としてよくできていた。まあ、ベリースペシャルワンパターンとも言えるのだが、面白いのだからしょうがない。ネタバレなのであれだが、総動員の婦人、いや布陣(ヒント、な)でナイスだった。

個人的には、謎のエージェントホワイトウィドウを演じるVanessa Kirbyがいい感じだった。娘、ああいう悪女というか、不思議ちゃんになりそうだなあ。

このシリーズのトム・クルーズ演じるイーサン・ハントは、要するに社畜である。チーム畜、使命畜とも言える。なぜ、ここまでやるのだろう。

一生懸命働かなくてもすむ社会をつくりたいと思っている私だが、この仕事に燃えている要素に心を打たれたりもするわけで。そもそも仕事には「やりがい」と「苦役」の要素がもともと含まれており。この日もまた「人はなぜ、働くのか?」という問いに直面したのだった。

トム・クルーズに、俺はなる。50代後半で、ビルの屋上から隣のビルへと飛び移れるように、今日もまず筋トレをする。


この本もよろしく。トムのための本だ。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年8月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。