橋下徹氏の口撃はそう簡単には止められないようなので、あえて小泉進次郎氏擁護論を書いておく。
安倍総理の3選が確定しているという状況で小泉進次郎氏が早々と石破支持を打ち出せば、安倍対石破の戦いよりも安倍対小泉進次郎の戦いに変貌してしまう虞があった。
小泉進次郎氏が自ら総裁選に打って出る状況であればそれでも差し支えなかったのだが、どう見ても小泉進次郎氏にはそれだけの覚悟も準備も環境も整っていなかった。
まだまだ未熟な小泉進次郎氏が安倍総理と全面対決して玉砕でもしてしまうと、折角の人材の将来への芽が潰されてしまうかも知れない。
小泉進次郎氏が安倍総理の立ち居振る舞いに違和感を感じているらしい様子はかねてから垣間見られていたから、小泉進次郎氏が今回の総裁選では石破氏に投票するだろうことは、関係者は、皆さん、薄々感づいておられたはずである。
小泉進次郎氏は、いずれは自ら総裁選に名乗りを上げる人材である。
石破氏に投票するにしても、最後まで石破氏と行動を共にするわけではない。
石破氏と小泉進次郎氏は決して一枚岩ではないのだから、今回の総裁選で小泉進次郎氏が投票の間際まで石破支持を明言せず、投票の15分前に石破氏に投票することを明らかにしたことにはそれなりの理由がある。
これで、小泉進次郎氏は安倍総理や安倍応援団の面々から目の敵にされることはなくなり、石破氏や石破応援団面々も小泉進次郎氏を敵視することもない。
小泉進次郎氏は、自民党の政治家として最高のパフォーマンスをしたことになる。
橋下徹氏からは多少ディスられるだろうが、マスコミが敵に回ったわけではないから、心配することはない。
ノープロブレム、と申し上げておく。
小泉進次郎氏の宰相への道を語ろう
気が早い方は、今回の自民党総裁選における小泉進次郎氏の言動を見て、小泉進次郎氏が本当に宰相の器であるかどうかについて疑問を呈されるようになっておられる。
しかし、まだこの段階で決め付けられるのは早い。
まずは、官房副長官などのポストに就いて先輩からあれこれ学んで、それ相応の見識を獲得することが先決である。
そういう意味では、菅官房長官からも一目置かれる存在になることが重要だろう。
いずれは閣僚ポストも経験する必要があるが、今はひたすら汗を掻くのがいい。
どうしても冷や飯を食う必要があるのだったら、堂々と冷や飯を食うことである。
周りの人が呆れるほどに、腹いっぱい食ってみることだ。
いずれは小泉進次郎氏の時代が来る。
多分、その前に河野太郎氏が名乗りを上げる。
神奈川全盛時代が、間もなく来る。
そう思って、ゆっくりゆっくり歩を進めることである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年9月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。