人生100年になると、時間は「2倍」に増える

「人生100年時代」という言葉を頻繁に聞くようになりました。

実は本日20時から開催する「松本大×内藤忍 ~人生100年時代の個人投資家の資産運用~」も資産設計を寿命の伸びと共にどう対応させていくべきかについてがテーマの1つになっています。

80年の寿命が100年に伸びるというのは、人生が1.25倍になるということではありません。リタイアするのが60歳としても、リタイア後の人生が20年だったのが40年になるということですから、1.25倍ではなく2倍で考えなければならないのです。

年金だけの生活が20年なら何とか、蓄えを切り崩しながら生活を成り立たせることができます。しかし、年金だけで40年間をサバイブするのは、20年とは比べ物にならないくらいタフです。

お金のことだけではありません。

シニアライフが20年ではなく40年も残されているのであれば、もはや「人生のおまけ」ではなく「もう1つの人生」という位置付けをしていく方が適切です。

若い頃にやりたくでもできなかったことを十分な時間をかけてじっくり取り組むことができるのです。

「人生2毛作」という視点で、後半戦の生き方を見つけていくことが悔いの無い人生を作り上げると思います。

シニアの人に聞いてみると、そんな自分の好きなことに打ち込めるシニアライフに必要なものは「お金」と「仲間」だと言います。

何をするにも経済的な余裕がないと存分に打ち込むことができません。そして、何かをやる時には一緒に楽しむことができる仲間が必要です。しかし、年齢と共に新しい友人の数は増えにくくなり、古い友人は少しずついなくなってしまいます。

いずれにしても、人生100年時代というのはライフスタイルの大きな変化をもたらします。既存の価値観や行動パターンでは解決できないことが多く、発想の転換をして行動しないと、せっかくの追加の20年が喜びではなく苦しみをもたらすことになってしまいます。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年10月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

 

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。