毛穴のケアに悩んでいる人は多い。毛穴が開いて目立ってしまうのは何が原因なのか。毛穴が開かないように気をつけるべきことはなにか。「それなら、ハマグリとみつばのお吸い物を食べましょう」。そう答えるのは、管理栄養士、健康運動指導士として活動している、菊池真由子さん。今回は『食べれば食べるほど若くなる法』(三笠書房)を紹介したい。
ハマグリにはすごい実力がある
「このメニューは、毛穴を引き締めるのに効果的な材料が組み合わさっています。ハマグリとみつばで、毛穴の引き締めに必要な朱養素がすべてまかなえるのです。さらに、肌にうるおいとハリを与え、低カロリー・低脂肪のダイエット料理にも最適。まさに、肌と体の若返りにピッタリの料理なのです。」(菊池さん)
「30代前半ぐらいから毛穴が目立ちだし、第一印象に若さがなくなってきます。なぜなら、肌にうるおいとハリを与えている3種類の成分がすべて減ってくるからです。この3つの成分が毛穴をシッカリと支えられなくなるので、毛穴が目立つようになるのです。そこで『ハマグリ『』の出番です。」(同)
菊池さんによると、ハマグリは、低カロリー・低脂肪でありながらタンパク質が豊富とのこと。タンパク質は、肌細胞やハリ・うるおい成分の材料になる。
「ハマグリは、亜鉛が豊富。亜鉛はハリ・うるおい成分を生み出すのに必要です。亜鉛を多く含む食品は意外と少ないので、貝類は貴重な亜鉛補給源です。しかも、うるおい成分をつくるには、同時にビタミンA、ビタミンCが必要になります。これをひとつの食材にたくさん含んでいるのが「みつば」です。」(菊池さん)
「みつばは、ビタミンAのもとになるベータカロテンが豊富です。必要に応じてビタミンAになり、残りは老化を促す活性酸素をブロックしてくれます。さらに、みつばはビタミンCがたっぷりです。『ハマグリとみつばのお吸い物』は、食事の食べ始めに飲むとダイエット効果が高まります。」(同)
お吸い物は低脂肪・低カロリー。食事の最初にいただくと、食べすぎを防ぐことができる。食欲を増進させるホルモンの分泌が抑えられるとのことだ。
ハマグリは春先が句ではない
「ハマグリは春先が句といわれていますが、秋から冬にかけて味がよくなります。お吸い物は、ハマグリを砂出ししてよく洗い、鍋に入れます。2人前でハマグリ6個を水300CCで中火にかけます。ハマグリの口が開いたらアクをすくって、酒、しようゆ、塩の順に加えて調理し、火を止めます。」(菊池さん)
「みつばは、1袋に2つの栽培スポンジがついた状態で入っています。根をスポンジごと落とし、1つ分ずつねじって輪にします。ひと結びのように輪にすれば、そのまま汁に乗せてたっぷり食べることができます。みつばは結んで乗せるだけで、見た目も高級料理に見えておすすめです。ハマグリのない季節はアサリでも代用できます。」(同)
12月にはいり、ようやく本格的な冬の到来である。美味しく健康的に、怒涛の忘年会シーズン、クリスマス、年末を乗り換えて新しい年を迎えたい。
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尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員