お金より時間が大切な人がやるべき「2つのこと」

起業した人に共通するのは、当初は休みもなく、馬車馬のように働き、とにかく収入を安定させようと一生懸命頑張ることです。しかし、事業が軌道に乗って、年収がある程度まで高まってくると、次に考えるのは、時間の捻出です。

時間をひねり出す方法は、2つあります。

1つは自分のやっている仕事を、誰かに代わりにやってもらうことです。

例えば、私は洗濯ものはランドリーサービスを使い、自分ではやりません。最近はお掃除やお部屋の片付けも、人を頼んでお願いするようになりました。

写真AC:編集部

仕事に関しても、請求書の作成や入金の確認、公的書類の取得等は、アウトソースするようにしています。

確かに、人にやってもらえば時間が増えます。ただし、これには人件費というコストがかかるのが難点です。

もう一つの時間捻出方法は、自分が働かないで、別の方法で稼ぐようにすることです。定期的に収入が入ってくる代表的なものは、不動産です。

例えば、頭金10万円で2000万円程度の中古ワンルームマンションを1戸購入すれば、ローンの金利支払いを考慮しても、金利差から年間50万円程度の実質収益となります(手取りと借入元本減少の合計)。

10戸持っていれば、年収500万円の人が、自分の隣にもう1人いるのと同じです。自分の分身が勝手に稼いでくれるイメージです。

不動産投資家の中には本業をリタイヤしてしまい投資家専業になってしまう人もいます。こうなれば仕事の時間は必要なくなり、不動産の管理や売買に専念できますから、時間は圧倒的に増えます。

私の場合、収入の手段というより、むしろ趣味のように楽しいからやっている側面が強く、仕事をやめるつもりはありません。とはいえ、好きな仕事を好きな時間に選べるようにしたいとは思っています。

お金よりも、これから必要なのは時間。だから時間の捻出に、これからもっと知恵を絞りたいと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年12月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。