今週、再びクイーンの映画ボヘミアンラプソディーを応援上映で見てきました。一つの映画を映画館で2回見るのは、初めての経験です。
応援上映と言うのは、静かに鑑賞するのではなく、声を出したり手を叩いたりして鑑賞して良いという上映ルールになっているものです。
今回は、私の隣の席に熱狂的なクイーンファンの女性がいました。ペンライトを持ち込み、気合十分です。熱心なのは構わないのですが、映画の冒頭から掛け声をかけまくって、それが何とも微妙な合いの手なのです。
例えば、フレディが飼っている猫が出てくると「にゃんこかわいい!」とアニメ声で叫ぶ。
窓ガラスが割れるシーンでは、その前に「後に気をつけろ」と叫ぶ。これは、明らかにネタバレです。
そんな「応援」が隣の席でずっと続いていて、何だか興ざめしてきます。
そして、極め付けは、フレディと実の父が、理解しあって抱擁するクライマックスシーン。
家族愛が溢れる感動的な場面なのですが、またしてもアニメ声で横から「フレディー、親孝行」と「応援」してきました。
無言で抱き合う父と子の姿に、涙腺決壊のはずだったのですが、アニメ声ですっかり萎えてしまいました。
私と同じような気持ちの人が後ろの席に座っていたようで、途中から観客に注意されていました。すると「応援上映ですから何か問題ありますか」と逆ギレする始末。なんとも後味の悪い応援上映でした。
確かに自由に応援し、自分が楽しむのが、応援上映の醍醐味かもしれません。しかし、周りの人に対する配慮はある程度すべきだと思います。
上から下までクイーングッズで完全に固め、熱狂的なファンだと思われる女性でしたが、隣には座りたいと思いませんでした。
応援上映のルール作りはとても難しいと思います。しかし、今回のように多くの人が不愉快だと思うような「応援」は規制すべきではないかというのが私の意見です。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年12月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。