メルマガの人生相談コーナーより。こんな相談が…。
この件は、おおたとしまささんの本もぜひ、チェックを。
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Q.2歳の子供をどう育てるか?
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常見陽平様
いつもメルマガを楽しみにしています。
メルマガが配信された日は、必ずコーヒーをハンドドリップでちゃんと淹れ、じっくりメルマガを読むよう心掛けています。さて、最近の悩みは、息子の進学についてです。
私には今2歳の息子がおり、東京生まれです。自分も夫も地方生まれで、夫は小学生の頃は裏庭の塀を上ったりして過ごし、私は黄金期の『少年ジャンプ』を真剣に読んで育ちました。大学進学は、東京の大学で、英語教育に力を入れているところで勉強したい、
という思いで大学受験をし、受験勉強は大変でしたが、それほど悩むことはありませんでした。息子はまだ2歳なので、塾に通わせる予定もなく、のんびり過ごしていますが、今住んでいる地域は、私立の中高一貫校への進学が当たり前で、知り合いのお子さんは、ほぼ全員、小学生の頃から塾に通い、中学受験をしています。
また近所の小さな本屋さんの赤本が「東大・一橋大・早慶」しか置いてなかったため、衝撃を受けています。
(ブックオフには、もっといろいろありましたが…)気の早い悩みかもしれませんが、子供の進路については「自由にのびのびと育てばよい」という時代ではないようにも思ってしまい、やはり受験はさせるべきなのでは…と考えてしまいます。
ただ自分にとってジャンプを読みふけった小学生の時期は、本当に幸せな時代でした。
自分が小学生時代に受験勉強を経験しなかったので、「お受験」に励ませるのが気の毒なようにも思ってしまいます。「家族で話し合ってちゃんと考えなさい」という内容かとは思いますが…、常見さんのご意見を聞かせていただければと思います。長文すみません!
ペンネーム:ガラ子 女性
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A.どんな子なのか、どう育てたいのかを考えましょう
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娘は早くも1歳半。
とにかくパパ(私)とのお出かけが大好きで。
毎週末、デートと称してお出かけしています。
先週末は熱海へ。初の新幹線。日帰り入浴まで。
普段は公園に行くことが多いですね。
ただ、私が幼い頃はもっと絵本を読んだよな、
レゴで遊んだよなとか。
もっと頭を鍛えないとダメかな、大丈夫かなと思ったり。
見せていいもの、よくないものなども考えたりしますが、私の隣で『ジョジョの奇妙な冒険』『ねほりんぱほりん』『北斗の拳』なんかを夢中になって見ていたりし。
先日は『クローズZERO』を家族で楽しみました。
…これR12だったのですね。1歳半には早すぎました。
人間の可能性に限界はないことを学んでもらったつもりですが。
私の本棚から本を取り出すのが大好きなんですが(パズルやブロックみたいな感覚なんでしょうね)、弘兼憲史、岡崎京子、青木雄二に熱いのはどうしてなのかとか、色々考えます。
この件ですけど、まわりの進学事情に焦っているようですけど、まずはお子さんを直視してはどうですか。
まだ幼いですけど、この子は何が好きで、何が嫌いか。
何に向いていそうで、何に向いていないか。
どんな子になってほしいか、と。
中学受験はそのための手段の一つだと思うのですよね。
そもそもするべきか否か、するとしたらどこに入れるべきかなど、これまた考えることは深いわけですけど。
この考え方は色々で。
例えば、大学受験に立ち向かうのはこの子にとって厳しそうだから、あえて中学受験でエスカレーター進学のところに入れるべきだと考える親もいますし。
公立と比べて荒れていないところ
(これも、事実は丁寧にみないといけないのですが)をと考える方もいますし。
お子さんにどう育って欲しいか、そのために中学受験に限らず、どう育ってほしいかを考えて欲しいなと思っています。
ちなみに、やや親ばか入っていますが…。
私は、娘には「面白い人」「かわいい人」に育ってもらいたいと思います。
実際、娘は面白いものが大好きで。
商業施設では、必ず周りの人に話しかけられる程の可愛らしさなのですね。
この前は水族館で外国人の幼児に、人生初のナンパをされました…。
一方、賢い市民であることが、ますます必要な世の中になっていくと思います。
知的で、面白く、自立した人に育てるにはどうすればいいか?
日々考えますが。
娘に合った中学・高校をゆっくり探したいなとか、高校時代は札幌の母のところに預けて、母校の札幌南高校に通わせたいなと思ったりもします。
まあ、でも、先のことはわかりませんよね。
子供も時代も変わりますし。
まずはお子さんありきで考えてはどうでしょう。
応援しております。私も頑張ります。
※皆さんからの人生相談のメールをお待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、ペンネーム(実名も可)、年齢(可能であれば)、性別、相談内容をお送りください。
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編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2019年1月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。