大坂なおみさんの全豪オープンでの快進撃で日本中が日増しに盛り上がってきています。そして日本時間土曜日夕方は多くの方がテレビの前に釘付けになりそうです。スポーツバーでも盛り上がるのでしょう。テレビの街頭インタビューで「明るいニュースで嬉しい」とコメントされていたのが印象的でした。一方、彼女のインタビューなどを英語で聞いている限り受けが非常によいのですね。なおみ節と試合での強さのアンバランスさは今年の話題になりそうです。(動画は決勝進出を決めた直後のインタビュー:編集部)
では今週のつぶやきです。
堅調な市場だが…
日本の株式市場は今週は上向きながら週間ではほぼフラット。一方のアメリカは快進撃が続いています。機械的な予測をすれば日本市場の来週は堅調で21000円を目指す展開も視野に入ります。
私は昨日、今年の世界経済は厳しい材料が目白押し、という趣旨のことを書きました。その点では何も変わっていないのですが、例えば英国のEUからの離脱について離脱時期延期を求める英国議会のボイスが盛り上がっているとのニュースを受けて市場の危機感がやや後退、と指摘されています。それではあまりにノー天気すぎる気がします。
特に決算期を迎えていることから個別銘柄で大きく動くケースが散見されます。今週のアメリカの市場が比較的好調なのは世界経済の見通しを見て見ぬふりという上記の話ではなく、素直に好決算企業の株が買われ、その提灯買いもあったことが主因でしょう。IBMや銀行株などがリード役になっており、今のところ、ひどい決算で売り込まれた主要銘柄は少ないようです。目先は晴れが続きそうですが、数週間後は読めません。私の北米でのポジションは短期売買にウエイトをかけています。
パイオニア、お前もか…
私が学生の頃、オーディオブームがありました。デカくて重いアンプや巨大なスピーカー群で私の部屋は占拠され、オーディオ機器の中に埋もれているという時代でした。そのなかでパイオニアはスピーカーが有名で創業はダイナミックスピーカーというシステムを作り上げたところからスタートしています。ただ、私の記憶が正しければそれでも当時、海外メーカーのスピーカーにはかなわず、マニアでパイオニアスピーカーを買った人は少数派だったと思います。私は大パワーでの迫力を求め、JBLの4311を入手しました。(今でも使っています!)
レーザーディスクにナビゲーションシステムなどでどの世代の方にも「知っている!」といわせたパイオニアですが、経営不振で金策がうまくいかず、香港の投資家の出資を受けることになり、上場廃止になります。残念です。
パイオニア上場廃止へ 「とんがり」続けた代償 https://t.co/ec2jDYr9cT
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2019年1月25日
そんな中、日経のタイトルが気になります。「パイオニア上場廃止へ 『とんがり』続けた代償」とあります。私は「ん?」と感じました。日経は日本の企業にとんがり続けろ、という趣旨の記事を書き続けてきたはずです。それを失敗したから「代償」というのも無責任だと思います。
シャープはとんがった会社でした。三洋電機もとんがっていました。両社とも非日系となったあと、大きく成長しています。そんなこと言っていたら日産だって非日系になって大きくなったら、後の祭りになりかねないですよ。その時、日経は「ゴーン再建の代償」と銘打つのでしょうか?節操ないです。
秋篠宮家の苦悩
小室圭さんが今週、文書で発表した事情説明。手紙の全文をお読みになった方も多いでしょう。正直、ぱっと読んで一言、思わず、呟きました。「この手紙、全然だめじゃないか」と。つまり、自分たちの立場を説明しただけで問題解決がされたわけでもなし、その手法が開示されたわけでもなく、むしろ、母親の元婚約者がより困惑している様子が目に浮かぶようです。
それより莫大な借金額とは思えないこの水準額で弁護人を介している、と報じられているところにもっと違和感を感じます。誰がその弁護人代を払っているのでしょうか?決して安いものではないです。母親は1万円ずつの返済、と申し入れたことに対して元婚約者が「それじゃ少なすぎる」と返しています。なのに本件ではだれかが弁護人代を払っています。おかしいでしょう。
皇室の結婚とは一般の結婚とは違う意味があると私は考えています。つまりあくまでも美しくなくてはいけません。それが世界の皇室とのお付き合いの中で日本の皇室の目指すべきところでもあります。また日本の歴史の中でも皇室のポジションは常に特殊であったことを考えると客観的に良い結婚と思われることは重要でしょう。私のいう「美しい結婚」とはいわゆる閨閥を言っているわけではなく、等しく祝福されるものであって欲しいと思っています。
好き嫌いだけではうまくいかないものです。
後記
沖縄の辺野古移転に伴う県民投票で反対を表明していた一部の市と県の間で合意するようです。その妥結案が移転賛成、反対、そして「どちらでもない」の選択肢をつけることです。この「どちらでもない」をどうとるか、ですが、仮に県外移転を意味する「どちらでもない」とするなら反対派は全員そちらに流れてもおかしくありません。しかし、「反対」を選択しても県外移転は内包できるわけで小学校の「集合」の問題と同じでこの県民投票の選択肢自体、ほとんど体をなしていない気がします。無駄なお金を使って、と思わないでしょうかね?
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2019年1月26日の記事より転載させていただきました。