2019年に入ってから、飲食チェーンやコンビニのアルバイト店員が店内で不適切な動画を撮影し、SNSに投稿するというニュースが相次いで報道されている。特にくら寿司が法的措置の準備に入ることが大きな話題になっている一方で、ネット上では動画を投稿したアルバイト店員たちの一部が特定され、憔悴しきっているものも出てきていることが問題になっている。
関係者たちへの厳罰は当然か、原因はブラック労働か、安倍政権の責任なのか、それとも…
「不適切動画」が相次ぐ理由を考えるために、現在までに報道されている騒動6件の概要とツイッター上の反応をまとめた。
報道された若者の「不適切動画」
マスメディアに取り上げられたものでは、すき家、くら寿司、ビッグエコー、セブンイレブン、バーミヤン、ファミリーマートなどにおいて、アルバイト店員による「不適切動画」のSNS投稿が報じられている。
①すき家(1月29日報道)
問題行為の概要:「くびかくご」」と床に氷投げ、股間に調理器具をかざす
運営会社の対応:謝罪、2名を退職処分
②くら寿司(2月6日報道)
問題行為の概要:さばいた魚をゴミ箱に入れ、まな板に乗せる
運営会社の対応:食材の廃棄処分を確認、謝罪、2名を退職処分、法的措置の準備
くら寿司守口店における不適切行動をとった従業員 2 名について
③ビッグエコー(2月7日報道)
問題行為の概要:唐揚げ食材を床にこすり付けて、フライヤーに入れる、2018年12月6日掲載の動画が改めて拡散
運営会社の対応:同日謝罪、警察へ被害届、2月7日再び謝罪
不適切な動画がインターネット上に掲載された件についてのお詫びと対応のお知らせ
④セブンイレブン(2月9日報道)
問題行為の概要:しらたきを吐き出す
運営会社の対応:食材の廃棄処分を確認、謝罪(フランチャイズ加盟店のオーナーが2名を解雇)
⑤バーミヤン(すかいらーく) (2月10日報道)
問題行為の概要:くわえたたばこに中華鍋の炎で火をつける、2018年3月頃の行為が同日拡散
運営会社の対応:深夜のオーダーストップ後の行為と確認、謝罪、関係者の厳正な処分
当社従業員による不適切な行為とお詫びについて
⑥ファミリーマート(2月10日報道)
問題行為の概要:ペットボトルのキャップなど商品を舐めて袋づめ
運営会社の対応:詳細は調査中、謝罪、確認でき次第厳正対処(2月11日現在)
こうした相次ぐ不適切動画のSNS投稿に対し、ネット上では様々な飛び交っている。
企業に損害も 厳罰で対応すべき
安さだけ評価する消費者のせい
構造的な雇用問題を見ずに、個人にだけ責任を押し付けるのは疑問
安倍政権のせいだ
「バイトテロ」の原因は「ブラック労働」ではない
バイトテロ対策なら中国みならえ
日本が過剰サービスすぎ、アメリカみならえ
(編集部注:マスメディアではあまり多くは取り上げられていないが、ネットにはドミノピザのアルバイト店員がピザを食べながらカットしている動画も拡散している。)