競泳の池江璃花子選手の白血病公表を巡り、桜田義孝・五輪相の発言が物議を醸したばかりだが、きのう(16日)は、メダリストでもある橋本聖子参議院議員が「私はオリンピックの神様が池江璃花子の体を使って、オリンピック、パラリンピックというものをもっと大きな視点で考えなさい、と言ってきたのかなというふうに思いました」と話したことが報じられるや、ネット上で橋本氏への発言に非難が殺到。一夜明けた17日も有識者からの批判的なコメントが見られた。
橋本氏の発言の騒動が広がったきっかけは、朝日新聞デジタルが16日夜に配信した政治家「発言録」の一報。動向が注目される政治家たちの発言の起こし文を、ある程度まとめているコーナーで、週末は各地の講演で話したことが取り上げられる。ただ、麻生財務相をはじめ、しばしば政治家の「舌禍」事件の端緒にもなってきた。今回もツイッターで配信されるや、すぐに反響があった。
共産党の小池晃参議院議員が直後に、「池江さんのことを政治家があれこれ言うのはもうやめるべき」と苦言を呈したほか、
一般の人からは「8歳の女性を白血病にする神様なんていらんだろ。東京オリンピックなんてやめちまえ」「カルトみたい」などと唖然とする意見が続出。
一部には、橋本氏が少女期に病気に苦しんだ過去も挙げて、擁護的にツイートする意見もあったが、
一時、出馬が取りざたされた北海道知事選の立候補を見送って「よかった」というコメントもあった。
また、アゴラ執筆陣から郷原信郎氏、田中紀子氏も批判のコメントをした。
なお、前新潟県知事の米山隆一氏が「桜田大臣の発言より余程不可解だと思います。ガバナンス、コンプライアンス、しっかり取り組んでください」などと“参戦”したものの…
米山氏が任期途中にスキャンダルで辞任した経緯から、「人の批判をツイッターでする暇があるなら自分の不祥事を反省して欲しい」と早速ツッコミが入っていた。