「ウクライナの彼女」というフェイクニュースの作り方

インターネットが発展すれば、情報は誰でも簡単に手に入るようになり、価値がなくなると言われました。しかし、実際はその逆です。

確かに、インターネットの発展によって、得られる情報量は爆発的に増えました。しかし、その膨大な情報量によって、真実を知ることはより難しくなっています。一体どれが正しい情報なのかを判断する力がより求められるようになるからです。

情報量が増えると、そこに「ノイズ」と呼ばれる、正しい情報を見えにくくする余計な情報が混ざり、逆に真実が見えにくくなるのです。俗に「便所の落書き」と言われるような、ポータルサイトのコメント欄に匿名で無責任な人たちが書いているようなフェイクです。

だから、どの情報が正しいかを目利きでき、正確な情報を発信することに価値が生まれるようになるのです。

ウクライナに行った時に、冗談で「ウクライナの彼女とデート中」と上のような写真をSNSにアップしたところ、真に受けている人がいたのには驚きました。実際は下の写真のように、投資用不動産の視察に資産設計実践会メンバー20名のグループで行っていたのです。

このように情報の一部だけを恣意的に取り出して加工すれば、フェイクニュースを作る事は簡単です。

正しい情報を得るためには、2つの方法しかありません。1つは信頼できる未来の人にフィルタリングしてもらうこと。そしてもう1つは、自分で一次情報を取りに行くことです。

しかし、すべての情報について、自分が元データをたどる事は現実的には不可能です。だから、膨大な情報の中から、正しく価値のあるものをフィルタリングしてくれる人の存在が必要なのです。

インターネットが進化すればするほど、キュレーターのような情報を絞り込むことの価値が高まります。

そして、本当に重要な情報は、ネット上ではなくインナーサークルと呼ばれる一般には見えないグループの中でやりとりされるようになるのです。その中にいるのか、外にいるのかによって、大きな格差が生まれるようになる。資産デザイン研究所主催のインナーサークル資産設計実践会の提供する付加価値は、ここにあると思っています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年3月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。