韓国の京畿道議会が、道内の小・中・高校が保有する特定の日本企業製品に「戦犯」レッテルを貼る条例案が可決される見通しだという。日韓のメディアで20日、報道された。2月の米朝首脳会談の物別れから文在寅政権の反日的な示威活動がややトーンダウンした感もあったが、この日ばかりは日本のネットユーザーの間でさらなる反発を招き、中には「もはやアホ」などと怒りを通り越して呆れる意見も見られた。
京畿道は韓国北西部の行政区域で、ソウル特別市などを取り囲む地域に位置。道議会はホームページで15日から19日にかけ、「日本の戦犯企業の製品表示に関する条例案」に寛する意見募集を実施した。
道議会は文在寅政権を支える与党「共に民主党」などの革新系が議席の大半を占める左派の「牙城」。朝鮮日報によると、条例案は与党「共に民主党」の議員を中心に提出したという。韓国政府の戦時中の徴用調査結果に基づき、284の日本企業を戦犯企業を指定。この中にはパナソニックやニコンなども含まれており、20万ウォン(約1万9700円)を超える製品について「日本の戦犯企業が生産した製品です」などと記したステッカーを貼ることを義務付けるという。学校に配備されたカメラやコピー機などの製品が該当する可能性があり、日本製品排除に向けた運動の一環という見方が広がっている。
20日朝の韓国での報道を受け、日本メディアも昼頃に続々と配信。ヤフーニュースがお昼に配信すると、コメントはこの日23時の時点で13000を超え、同ニュースの昼のツイッター投稿にも3000を超えるRTがされるなど一大反響を呼んだ。
Yahoo!ニュースへのコメントでは、
客観的に見て陰湿な国だと思う。向こうから断交を申し出ているようなものだから、その希望を叶えてあげるべきだと思う。
分かってはいたけど、どう見ても今日も元気にくるってる。良くなると期待する要素はないから今すぐ断交で良いと思う方に一票。
といった「断交」を主張する声が続出。また、日本政府に対抗措置や、日本企業に韓国からの撤退を求める意見も見られた。
よくもまあ次から次へとくだらないことを考える。こんなステッカーまでつけられて商売する意味があるのか?どれほど利益があるのか知らないが日本の企業にプライドがあるのなら即時撤退してほしい。
一方、有識者では、モーリー・ロバートソン氏が「次第に常識のレールから逸脱しています」と指摘。
石平太郎氏は自分が国会議員だったらとして、「韓国製品に『これはならず者国家で作られたものである』とのレッテルを張ることを義務付ける法案」の提出をすると皮肉って見せた。
ただ、今回ばかりは、日本のネットの嫌韓言動に距離を置く有識者らからも厳しい意見や、皮肉る意見があったのが特徴だ。中川淳一郎氏は「鬼畜米英とかやっていた頃の日本かよ」とツッコミ。
都知事在任中、韓国への融和的な「都市外交」に精力的だった舛添要一氏ですら「両国で相互不信のスパイラルをいつまで続けるのか。喜ぶのは北朝鮮」と指摘していた。