こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
昨日はTwitterでも述べた豊洲地域の風評被害対策への寄付について、改めてブログでもご報告・解説させていただきたいと思います。
寄付に至る経緯は過去記事をご参照ください。
過去記事:
豊洲市場移転問題についての総括 -政治的判断の過ちと今後について-
改めまして、私の政治判断ミスによって影響を与えた方々に深くお詫びを申し上げます。
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自らの「ケジメ」としてお約束した議員報酬の一部返上≒寄付ですが、寄付先の決定に思いのほか難航を致しました。
まず、豊洲市場への移転が完了するまでは、関係者の方々はみな移転関係作業に手一杯といった状態で、なかなか豊洲地域での組織だった活動にまで至っている団体がありませんでした。
押しかけ寄付をしてもご迷惑ですから、活動の体制づくりが整うのをお待ちしつつ、また別の問題にも直面します。
夫婦で議員をやっており、妻は江東区議会議員。江東区を拠点として活動する団体に私が寄付することは、政治倫理に触れる恐れが出てきました。
もう少し具体的に申し上げますと、妻とは別人格である私が江東区の団体・個人に寄付することは法的には問題ないようなので、当初はその方向性で検討していたのですが、やはり「迂回寄付」とも取られることからNGであろうと結論付けました。
となると、具体的に取れる選択肢は
●風評被害対策とは無関係な団体(被災地など)に寄付し、議員報酬の返上約束だけは果たす
●政治倫理上、ギリギリ許されそうな行政機関=江東区に寄付し、用途希望として「その他」を選択、「豊洲地域のために使って欲しい」と添える
※江東区に対する寄付は、希望を明記できる欄が設けられている
●北区・江東区とは無関係で、豊洲地域のために活動している団体・個人に寄付する
これくらいになります。
そして豊洲地域以外に拠点を持ち、豊洲地域のために活動している団体というのはなかなか見つけることができず、あっても「政治家からの寄付は受け取れない」と断られたことも。
そうした中で、再出的な寄付先となった個人の方とは、色々なご縁の中で出会いがありました。
すでにSNSなどでご指摘をいただいているように、寄付先が個人となってその情報が開示できないとなると、第三者から検証可能であることを条件とする「情報公開」においては不十分であるのは自覚しております。
穏当に、被災地や区役所などに寄付する選択もあったと思います。
しかしながら、その点を差し引いてもなお、やはりこのお金は「本当に豊洲地域のために使われる」ところに寄付すべきだろうと政治判断をいたしました。
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領収書や寄付先からいただいた領収書など、できる限りの情報公開には努めました。
将来的に、寄付した方の活動が団体として花開けば、具体的な用途などを含めて情報が公開できる日も来ると思います。
ここから先は、現時点では私を信頼をしていただくほかはありませんが、少なくとも仮に自作自演をして自分に寄付金を還流するのであれば、「パフォーマンス」と散々叩かれてまで議員報酬の返上をお約束は致しません。
以上をご報告と致しまして、引き続きご指導ご鞭撻をいただければ幸いです。
また私自身ももちろん、これをもって禊が終了するわけではなく、今後も豊洲地域や市場の発展のために議会内外から活動を継続して参ります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年3月20日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。