新興国に行くと幸せな気分になるのには理由がある

新興国に視察旅行に行くと、なぜか嬉しくなります。もちろん旅行自体の楽しさもありますが、街全体に活気があり、その空気に触れているだけで、日本にはないワクワク感を得られるからです。

新興国と日本の最大の違いは「成長」にあります。東南アジアの新興国の場合、経済成長率は7%近くに達することもあります。経済成長率が1%前後の日本とは対照的です。急激に成長しているので、定期的に現地に出かける、その変化に驚かされます。

ハノイの街並み(写真AC:編集部)

よく親戚の甥っ子や姪っ子を例え話に出しますが、しばらく見ないでいるとどんどん成長して、赤ん坊が子供になり、気がつけば大人になっていた。そんなイメージです。

人間は、成長することに喜びを感じる動物だと思います。たとえ現状に不満があったとしても、今日より明日がよくなると信じることができれば.そこに希望が生まれ、幸せだと思えるのです。

逆に、今はそれなりに幸せであっても、これ以上成長せず、将来に期待が持てなくなると、幸福度が下がるのです。

幸福は絶対値で決まるのではなく、むしろベクトル(上向きか、下向きか)によって決まるということです。

現状の日本は確かに世界有数の豊かな国ですが、これからの成長に喜びを見いだす事は極めて難しくなってきています。アジアの新興国に行くと、日本に比べまだまだ劣っている部分もありますが、時間が経てば経つほど成長し、豊かさを手に入れています。

だから、新興国に行って成長プロセスを見ることによって、幸せな気分になれるのです。

閉塞した日本に不満や不安を持っている人は、成長する海外に出かけてみることをお勧めします。

日本とは全く異なる価値観で、毎日笑顔で生きている人たちを見ていると、何かが変わります。広い視点で世界全体を見わたすことで、目の前の現実だけを見て、毎日を過ごしている自分の考え方を見直すことができるはずです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年3月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。