「経験した人」にしかわからないこと:アートオークション初参加

アートバーゼル香港に現代アートの視察で出かけてきました。同じ時期にたまたま同じ香港で、クリスティーズのファーストオープンと呼ばれるオークションが開催されていたので、知り合いの方に案内してもらって参加してみることにしました。

下見会と呼ばれる作品を事前にチェックする時間が設けられ、その3日後にオークションの本番です。

事前に個人情報を登録しておくと、パドルと呼ばれる入札札をもらうことができ、会場に座ってオークションに参加しました。

オークショニアが司会を進行し、ロット番号順に作品が次々と落札されていきます。

購入の予算はあまりありませんでしたが、自分が好きな作品があったので、思い切ってパドルを何回かあげてみました。残念ながら価格はさらにどんどん上がってしまい、結局買える価格をはるかに超えてしまいました。

落札は出来ませんでしたが、パドルを上げることで、オークション参加と言う貴重な経験ができました。

今回もまた再確認したことは、人生は経験が全てだということです。

会場に行っても、パドルを持たないでただ見ているだけ、あるいはせっかくパドル思っているのに何もしなければ、経験値は上がりません。勿体無いことです。

空振り三振でも良いから、打席に立って、バットを思い切って振ってみる。そうすれば、そこから得られる何かがあると思います。

本を読んだりインターネットで検索して情報収集することはもちろん大切です。しかし、それだけではなく実際に現地に行って、リアルなものを自分の目で確認する。あるいは実際に体験してみて、自分も当事者になってみる。そこから得られるものには、さらに大きな価値があると言うことです

オークションに同行した資産設計実践会のメンバーの一人は、何と実際に作品を落札してしまいました。こうなると、その経験はさらに深いものとなります。

行ったことも、やったこともないのに評論家気取りで、あれこれコメントをするのは危険です。現場にしかない情報が存在し、経験者にしか分からないことがあるからです。

香港のオークションに限らず、これからも出来る限り現地に出かけ、現地で経験した人しか得られないリアルな情報を手に入れることを心がけたいと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年3月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。