保釈中のカルロス・ゴーン氏が3日昼、ツイッターを開設し、4月11日に記者会見する意向を明らかにした。ところが、その直後に産経新聞が、ゴーン氏の4度目の再逮捕への動きを報道。ゴーン氏にとっては反撃の出鼻を挫かれる「悲報」が入るというスピーディーな展開に、ネット民がざわつく展開となった。
ゴーン氏はこの日までにツイッターアカウントを取得。12時51分に英語で、14時5分に日本語で「何が起きているのか真実をお話しする準備をしています。4月11日木曜日に記者会見をします」と初投稿をした。
ゴーン氏は保釈の条件として、インターネットの使用禁止を受け入れており、初投稿の直後にツイッター社からの本人認証マークを取得していることからも、SNSのプロフェショナルが代理運用しているとみられる。ゴーン氏は日産トップ在任中は、少なくとも自身の名前でツイッターは使っていなかったとみられる。「大物」登場とあって、最初の投稿からわずか5時間で11,000を超えるフォロワーが集まるなど注目度の高さをうかがわせた。
しかし、2度目の投稿があったのと同タイミングで産経新聞が前述の再逮捕の動きを特報。
カルロス・ゴーン被告を4回目逮捕へ 東京地検特捜部、最高検と協議 会社法違反容疑
会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)が、オマーンの友人側に日産資金を不正に支出したなどとして、東京地検特捜部が同法違反(特別背任)容疑で近く再逮捕する方針を固めたことが3日、関係者への取材で分かった。最高検と協議して最終決定する。資金の一部はゴーン被告側に流れているといい、特捜部はゴーン被告が私的に流用した疑いがあるとみて実態解明を進める。
偶然とはみられるが、ツイッター開設直後の再逮捕ニュースとあって、
ゴーンがツイッター始めたとかっていうツイート見た数秒後に、ゴーンの再逮捕のニュース流れてきて草
ゴーン氏、ツイッターで会見予告した直後に再逮捕とか嫌がらせすぎる。
と唖然とする声が広がった。ただ、本質的なところでは、特捜部の逮捕はゴーン氏の記者会見の動きを意識した可能性が強い。ツイッターでも早速このことを指摘する人が続出。
アゴラ執筆陣で、弁護士の荘司雅彦氏もNewsPicksとツイッターで、「事件単位の原則の濫用」を指摘していた。
事件としては別の特別背任罪なので、従前の特別背任罪で保釈されているゴーン被告人を逮捕できるのです。
しかし、逮捕勾留という身柄拘束は、「逃亡の恐れ」または「罪証隠滅の恐れ」がある場合に限るので、いくら別事件とはいえいずれの恐れもない被告人を身柄拘束するのは、理屈に合いません。
一般のネット民も特捜部の「強硬策」に驚きを示していた。
やり方がえげつないな。
ゴーンさんが真実を話すと表明してからの再逮捕。 なんか色々勘ぐってしまう。