以前アゴラさんにも書かせて頂きましたが、私、現在1日1回石野卓球さんのツイッターを覗き見ております。
そしてこの記事と東国原さんについて書いた記事は、卓球さんご自身がリツイートして下さり、嬉しくて心臓が飛び出し、あやうく気を失うかと思ったくらい興奮してしまいましたが、とにかく卓球さんのツイッターって癒されるんです。
おそらく卓球さんは、芯からピエール瀧さんを愛しておられて「友情として当たり前」って感じで、ありのままのご自身の言葉でツイートされておられるのかと思いますが、それが依存症の支援に関わる我々が伝えたかったことと、ばっちりリンクしており、我々が必死に啓発してもなかなか伝わらなかったものを、卓球さんがいとも簡単に実践され、めっちゃくちゃ啓発に貢献して下さったんですよね。
あのですね、我々ももちろん頑張ってますし、厚労省さんもめっちゃ頑張って下さり、昨年度の啓発の予算9000万円で様々なイベントやったり、漫画などもネット配信したんですけど、卓球さんの動向の10分の1くらいしかメディアに取り上げられていません。
それでも、一昨年度の予算1800万円からは跳ね上がり、これまでにない反響だったんですよ。
特に清原さんがイベントにご登壇下さったときは、TVなどでもかなり取り上げられましたが、でも、それも単発で終わってしまいました。なぜなら真面目だから。
卓球さんのすごいのはそのユーモアです。
飄々とされているところ。そして全然真面目じゃない(笑)
それってものすごい勇気じゃないですか!ブレない芯がなきゃできないです。
そして皆「あぁ、依存症や薬物乱用の問題で必要なのは、周りの人の支えなんだ!」ってことでありながら「謝罪や説明をピエール瀧さんに代わってやってあげたりしないタフラブってこういうことなんだ!」って、あっという間に多くの人達にわかって貰えちゃった訳じゃないですか。一部、バイキングと東国原さんだけがしつこく理解しようとしないですが(怒)。
これね、国や我々が真面目に啓発やっていってもなかなか伝わらないのですから、卓球さんは国家予算数十億円分貢献してくれたと思いますよ。厚労省は卓球さんを表彰するか、電グルさんの音楽を依存症啓発のテーマ曲にして、せめて感謝の気持ちを印税でお支払いしたらどうでしょうか?
いやホント国家予算いくら使ったって、こんなにわかりやすく、しかもこんなに多くの方に短期間で伝えることなど絶対に不可能でしたからね。
逆にバイキングと東国原さんからは、依存症啓発を逆行させ国家に損失を与えているので、税金もしくはなんらかの形で、しっかりマイナス分を収めて貰いたいですね。
そして私としては、この石野卓球さんのブレない友情、何よりも、世間の風なんかものともしないその勇気、更には、その卓球さんや電気グルーヴさんを心から応援されているファンの皆さんや、DOMMUNEさんのような心強い音楽コンテンツの運営者の皆様、また麻雀放浪記2020をノーカットで公開して下さった、東映さんや白石和彌監督、モーリー・ロバートソンさんや、吉田豪さん、町山智浩さんなどなどの論客の皆さんといった、かつての薬物問題では考えられないくらいの大応援団が集まった、ピエール瀧さんと電気グルーヴさんには是非とも早期復活をお願いしたいです。
大体ですね、いつからか「執行猶予中は自粛」なんてどこの誰が言い出しているのか分かりませんが、お金にめちゃくちゃ余裕がある方ならともかく、これが常識になったら一般人は皆食べていかれなくて再犯しちゃいますよ。
芸能界は特殊だからと思っておられるかもしれないですけど、芸能界の影響力は絶大です。
今や一般人だってネットをググれば名前が出てくる時代ですからね。執行猶予中とバレたら働けない…なんていう社会になったら、再犯だけでなく、自殺や生活保護が増大します。
ピエール瀧さんはお金には困っていらっしゃらないかもしれませんが、この応援団が集まった状況は、千載一遇のチャンスなので、是非とも早期に復活して欲しいです。
電グルさんとしての音楽の活動だけでなく、ピエール瀧さんは俳優さんとしても復活して下さい。
働くことに何の文句があるっていうんですか!働かない方が問題じゃないですか!
これは法務省、厚労省さん的にも再犯防止の観点からも歓迎されるはずです。
これだって、国家予算使って啓発していることなんですよ。
薬物依存者・高齢犯罪者等の再犯防止緊急対策 ~立ち直りに向けた“息の長い”支援につなげるネットワーク構築~(法務省HPより)
犯罪や非行をした人をその事情を理解した上で雇用している協力雇用主に対する刑務所出所者等就労奨励金支給制度や更生保護就労支援事業等の各種支援制度の充実を図る。【法務省・厚生労働省】
とあるんですから。
犯罪をおかしちゃったとしても、社会復帰は地域で支えよう!
支えてくれる企業には給付金払います!ってここまでやってるんですよ。
そう考えるとNHKなんか、国民総受診料制度をとっておきながら、国家の計画に逆行していることになりますよね。就労の機会を奪う方に加担してる訳ですからね。オンデマンド配信の停止さっさと辞めるべきです。
NHKから国民を守る党の立花孝志先生に言いつけちゃいますよ!
是非、NHKは国家予算を使った依存症啓発に逆行したことを真摯に反省し、「いだてん」もしくは、他の番組で早々にピエール瀧さんを復帰させて欲しいものですね。
今ほど、依存症啓発特に薬物依存症の啓発に追い風が吹いた時代はありません。
これほど多くの味方をつけられる、電気グルーヴさんそして石野卓球さんのスタンスには、本当に感謝しかありません。
どうか早期復帰という難関も是非是非突破して頂けないかと切に願う次第です。
宜しくお願い致します!
田中 紀子 公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表
競艇・カジノにはまったギャンブル依存症当事者であり、祖父、父、夫がギャンブル依存症という三代目ギャン妻(ギャンブラーの妻)です。 著書:「三代目ギャン妻の物語」(高文研)「ギャンブル依存症」(角川新書)「ギャンブル依存症問題を考える会」公式サイト