ブログやYouTubeで意見を出す時は断定口調にすべき!

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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私は日々、ブログやメディア会社への寄稿やTwitterで情報発信をしています。その時に気をつけているのは、「物事を主張する時には、ズバリ断定口調で言い切る」ということです。

ac work/写真AC

時々、「AとBはこういう面もああいう面もある。結論としてどちらでもいい」みたいなあやふやな主張を見かけますが、それでは支持を得ることは出来ません。まあ気持ちは分かります。敵を作らず、批判を避けるには断定口調は少々リスクが伴います。

しかし、私はそれでもいかなる情報発信も、出来るだけ断定した方が良いと思っています。なぜならそれにより、見る人は救われると考えるからです。

あらゆるものは賛成派と反対派の意見が存在する

世の中のすべてのものは、賛成派と反対派の意見に分かれます。支持率100%なんてありえません。あるとすれば、それは作られた数字だけです。どんなにいいものでも、「これいいね」という人がいる一方で、「よくない」と感じる人が必ずいます。

どんなビジネスでも支持されるもの、そうでないものに分かれますから、すべての人を満足させる商品、サービスはこの世に存在することはありません。私もメディアに記事を寄稿したり、自分のブログで書いていますが、YahooニュースのコメントやSNSを見ると完全にYesとNoに分かれています。最初は出来るだけYesを取りたくて、万人受けする事を意識していました。批判は来なかったのですが、同時に反響もありませんでした。今ではハッキリと言い切るようにしています。

反対意見と賛成意見の事を意識しても、いいものは生まれません。中途半端なものには需要はないのです。やるからには、ぶっちぎって振り切るくらいの勢いでやることです。

ネットでの意見はとにかくハッキリ断定することが重要

科学や研究の世界では、物事は言い切りません。「~という可能性がある」とか「~という傾向が見られる」という言い方に留めるのが普通です。

しかし、ネットでの発信はとにかく言い切ることが重要です。もちろん、厳密に言えばこの世の中の意見は100%はありませんから、本来は科学の世界のように「~という傾向がある」という言い方の方が正しいのでしょう。でも、それでは誰も見向きもしません。中立的な姿勢を取っていても、誰の関心も得ることは出来ないのです。

「AかBか?自分は絶対にAを支持する。なぜならこういう理由に基づく考えをしているからだ」という具合で言い切ることが重要です。日韓関係や、男女平等の問題など必ず賛成派と多数派に分かれますが、こうしたセンシティブな問題であっても「自分は絶対にこう思う!」と強く、ズバリ言い切ることです。言い切ることで、反対意見を持った人から批判を受けることがあります。つまり、これにより意図的に敵を作ってしまうわけです。

はたして敵を作ってでも、物事をハッキリ言い切る必要はなぜあるのでしょうか?その答えはYESです。なぜなら「断定口調は賛成派の人を守るため」だからです。

断定口調は人を救う

断定口調は、自信を持てない人を救います。「こういう事を考えているけど、本当に正しいのだろうか?もしかして間違ってはいないだろうか?」そういう不安を持っている人は少なくないでしょう。しかし、そこへきて自分がぼんやりと抱えている意見や考え方を、全力で肯定する発信者がいたら、その人は救われるわけです。「良かった!自分の考えは間違っていなかったのだ」と。

これは買い物でもそうですよね。服屋さんにいって、買う服を迷っている時に店員さんから「Aもこういう点でいいですね。Bもああいう点で素晴らしい。結論としてどちらでもいいと思います」なんて言われても、決められないですよね。「AもBもそれぞれメリットがありますが、お客様の場合はこういう理由でAがいいと私は思いますよ」と言ってくれることで、背中を教えてもらい気持ちよく買い物が出来るわけです。

もちろん、押しつけはよくありませんが、「色々あるけど、自分はこう思う!」と意見は主張しても許される国にいるのですから、そこはハッキリと意見としては伝えていいのです。

この事を実践している事例をお話します。

私は英語教育のビジネスを手がけています。英語の学習法をブログで発信しているのですが、徹底的に「英語力をつけたければ英会話はやめて、英文を読みなさい」と推奨しています。これは世の中に数多ある英会話スクールや、語学留学と真っ向から対立する意見です。

Yahooニュースに何度もこの主張を掲載した時にも、再三批判をもらったこともあります。が、そんな事を気にしていては「英語多読で実力をつける」という私の主張を信じ、ついてきてくれている方を迷わせてしまいます。主張するからにはぶれてはいけないのです。

人は「これいいよ」と言われてその時は納得して受け取ったものも、時間が経過するに連れて自信を失っていくものです。「あの時はいいなと思ったけど、本当に大丈夫かな?」と。その揺れている気持ちに断定口調での意見は自信を与えてくれます。

英語ビジネスの方では、多くの方が私の提唱する英語多読を信じて取り組んでくれています。それは私が一環して「英会話じゃなくて、英文を読もう!」という意見をズバリ言い切る形で主張を続けているからです。

どっちつかずの中途半端な意見では誰も救われないのです。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。