こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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今年に入ってよく、セミナーや講演をやる機会が増えました。2019年ももうすぐ折り返し地点になりますが、後半もすでにセミナー・講演の予定が入っています。人前で話す仕事をして気づいたことがあります。それは、いきなり本題に入るのではなく1分間でもいいので、アイスブレイクをする必要があるということです。
アイスブレイクなしでセミナーを開催すると、セミナー開始時の緊張した空気のまま話に入ってしまい、質疑応答も活発にならずなんだか盛り上がりにかけるセミナーになってしまうのです。
最近、日課になっているTwitterでのつぶやきもしておきました。
セミナーの盛り上がりは100%講師の責任
セミナーをする人同士で会話をすると、「この間のセミナーは良くなかった。聴衆が全然ノッてくれない。ノリが悪いとやる気もなくなるね」みたいな愚痴をいう人が必ずいるものです。しかし、私はこのような意見にはまったく賛同できません。なぜならセミナーの成否、盛り上がりは100%講師側にあると考えているからです。
聴取側は、講師からもたらされるセミナーを受け取る立場にあります。面白くなければあくびをするでしょうし、スマホをいじり始めます。緊張した空気の中で手を挙げにくいのは聴衆に責任があるわけではありません。セミナーの空気を温め、盛り上げていくのは100%講師側に責任があるのです。
「ノリが悪い」と不満を言うなら、ノリを良くするための思索を全力で考え、他責ではなく自責の思考で盛り上がるための手を尽くしたかどうかを自らに問うべきです。
セミナーを盛り上げるアイスブレイクの重要性
アイスブレイクとは、英語で「氷を溶かす」という意味があります。セミナーにおける氷というのは、すなわち凍りついた空気感のことであり、セミナー前に緊張した空気をリラックスさせ、文字通り氷を溶かすための小話をすることを言います。
私は最初の頃、自分がセミナーをすることに必死で、アイスブレイクの重要性に気づくことができませんでした。しかし、最近は場数を踏んだことでスライドを作り終えたら、そのまま2時間でも3時間でもカンペなしで話せる様になってきました。精神的に余裕を得た時に気づいたのは、アイスブレイクはセミナーの成否を左右しかねない重要なものであるという事実です。
最初の頃、必死にトークをしても、質疑応答タイムでまったく手が挙がらず「あれ?こんなに必死に面白く作ったはずなのになぜ?」と不安と失望に打ちのめされたものですが、セミナーアンケートでは「素晴らしいセミナーで勉強になりました!」と連絡を頂くので「セミナー中の反応と、アンケートの温度差」に違和感を覚えていたのです。
自分のセミナーの録画映像を見直していたところ、横で見ていた奥さんから指摘を受けました。「アイスブレイクがないのが原因では?最初の緊張感を最後まで引きずっているよ」と言われ、ポンと膝を叩きたくなるような気づきを得ました。あの堅苦しい空気感は、アイスブレイクがなかったことによるものだったのです。
最強のアイスブレイク術とは?
とはいっても、アイスブレイクとは何をすればいいのでしょうか?これには諸説あり、自己紹介を工夫するとか、時事ネタを話すなどあります。しかし、色々やって感じたことは「笑いを取るのが最強」ということです。
聴衆は緊張しています。セミナーをする側からは想像もつかないことですが、「ずっとブログ越しで読んでいるだけのファンでした。今日はお会いするのがとても楽しみでした」と言われたこともあり、そうなると緊張して積極的にガンガン質疑応答をするのがはばかられるのは当然のことです。
その緊張をほぐす最強のワザはなんと言っても、笑わせることです。笑ってしまうようなことをすれば、緊張感など一気に吹き飛んでしまいます。私は笑いのネタには自虐ネタを使うようにしています。
アメリカでは笑いを取るのに他虐ネタをする文化がありますが、日本人は自虐ネタの方がすんなり受け取ってもらえます。「お金がない時代に工夫した節約術」などを話すと笑ってくれるのと同時に、「講師といえども自分たちと同じ普通の人なんだ」と親近感を持ってもらえれば、「先生」から「黒坂さん」に呼び方も変わり親しげに話をしてくれるようになるものです。
今後のセミナーも最初にどれだけ笑いを取れるかにかかっていると考え、たくさんの自虐ネタを用意して臨みたいと思います。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表
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