沖縄は23日、沖縄戦で犠牲になった人々を悼む「慰霊の日」を迎えた。正午には追悼式が開かれ、安倍首相も出席。「尊い犠牲の上に、今日、私たちが享受する平和と繁栄がある。そのことを改めて深く嚙み締めながら、静かに頭(こうべ)を垂れたいと思います」と哀悼の意を表した上で、米軍基地問題について「政府として、基地負担の軽減に向けて、一つ一つ、確実に、結果を出していく決意であります」と述べた(参照:毎日新聞)。
一方、就任後初の式典となった玉城デニー知事は、辺野古基地移設を問う2月の県民投票で「圧倒的多数の県民が反対していることが、明確に示されました」と強調し、政府に対し、「沖縄県民の大多数の民意に寄り添い、辺野古が唯一との固定観念にとらわれず、沖縄県との対話による解決を強く要望いたします」と述べた。また、沖縄の方言や英語を交えながら、平和な社会実現への決意を示した。(全文は琉球新報より)
近年の式典では、安倍首相と沖縄県知事の演説の間で、会場の反応があまりにも対照的になるシーンもすっかり定着しているが、今年も全く同様だった。安倍首相の演説中には、会場に来ていた人たちからヤジやブーイングが飛び出す始末。現地に飛んだKAZUYA氏は呆れ気味に動画付きでツイートした。
これに対し、玉城演説の間は、安倍首相の時とは対照的に指笛や歓声、拍手が上がり、サッカーのホーム&アウエーを思わせるような「政治ショー」と化していた。慰霊や鎮魂という意義が薄らいでいるのはネット上も同じだ。ツイッター上では、安倍首相の演説前から、「反安倍」系の人たちがここぞとばかりにdisりツイートを開始。
鳩山由紀夫元首相は、「憲法を変え戦争に参加できる国にしたい安倍首相が今年も参加されるが、何事も起こらないことを願う。そして首相も刻まれた一人ひとりの命の尊さに気付いて欲しい」などと投稿。
これにはネット民などから
どう考えても、日本は戦争を仕掛けられる、攻撃によって参加させられる状況なんですけど
憲法はタンカーを守ってくれましたか?
などとすかさずツッコミが入る展開。鳩山氏の首相時代の基地問題への対応から
多くの混乱を招いた貴方にはこの件で触れないで欲しいと切に願う
ズバリ指摘する人や、
自分の利益になる政局にしか興味ないし、何かあってもきっと誰かが守ってくれて安全なところから評論家ごっこ出来るって無邪気に信じてるからなぁ。
と呆れる人もいた。
また、加計学園問題で安倍首相を散々非難してきた元文科省次官の前川喜平氏も式典前に「沖縄慰霊の日。アベ首相はいったいどんな顔をして追悼式に出るのだろう?」とツイート。
これに同調して安倍首相に対して罵詈雑言を飛ばす左派系のネット民もいた一方で、右派の人たちからは
沖縄慰霊の日を反安倍運動に利用しないでください。
マエカワさんは毎日どんな顔をして女子高生の貧困調査をしていたのだろう?
などと突っ込む人も少なくなかった。
なお、慰霊の日であるこの日の午前も、第11管区海上保安本部は、尖閣諸島の沖合では中国公船2隻が領海のすぐ外側の接続水域を航行していることを確認した。(出典:NHKニュース)