都営・メトロの地下鉄一元化!国政から推進する!

柳ヶ瀬 裕文

こんにちは。やながせ裕文@参院選比例区です。

選挙戦も中盤に入り、おときたさんとのコンビネーションもすっかり板についてきました。

梅雨明けまでもう少し時間がかかりそうですが、2人の力で爽快な夏の日差しのような熱い維新スピリットを東京中に広げていきます!

さて、今回のブログは、東京維新の政策のなかでも皆様には特に身近なテーマでしょう。

ご承知のように、東京都内の地下鉄は、東京メトロと都営の2社がそれぞれ運営しており、利用者は乗り換えると、初乗り運賃を重複で取られるため不評です。

また、かつては九段下駅の悪名高い壁が、縦割りの象徴として存在していました。半蔵門線と都営新宿線は、本来隣り合っているのにも関わらず、壁を作って利用者は乗り換えるのに、わざわざ階段を上り下りしなければなりませんでした。猪瀬知事(当時)がそれを「バカの壁」と呼んでぶち壊し、同じホームで乗り換えができるようになったことは記憶に新しいところです。

半蔵門線(左)と新宿線がシームレスにつなった九段下駅(Wikipedia:編集部)

私自身は早い時期からメトロと都営の一元化論者でしたから、猪瀬知事の就任直後から議会でも質問し、猪瀬さんから「地下鉄の一元化が一番大事、これを詰めていきたい」と応じていただいた時には、本当に期待しました。徳洲会事件で、就任からわずか1年で猪瀬都政が座礁してしまったことは、その後の都政の混乱も含めて、いまでも残念でなりません。

地下鉄一元化を望む声は古くから都民から上がっていましたが、メトロは民営化する前の営団地下鉄の時代から堅調な黒字経営が続いてきたのに対し、都営は三田線も浅草線も赤字で苦しい状態で、メトロの筆頭株主である国側が難色を示し、実現できませんでした。

都営大江戸線(Wikipedia:編集部)

局面が変わり始めたのは2000年、大江戸線の全線開業でした。

都庁のある新宿と、六本木、汐留というその頃再開発で伸び盛りだった地区を結ぶ路線は時代の波に乗って、瞬く間に「ドル箱路線」(※)になりました(※会計上は減価償却の影響で2015年度まで赤字)。営業努力が重なって、2006年度以降、都営は初めて黒字経営に転じたことで、東京都としては国に対して一元化を言いやすくなりました。

そして石原都政時代に副知事に就任した猪瀬さんの主導で国との間で少しずつ議論が始まった経緯があります。

ところが猪瀬さんは徳洲会事件で失脚。後任の舛添さんは、自民党の守旧派におもねったのか、地下鉄一元化には終始後ろ向きの対応でした。そして小池知事は、豊洲―住吉を結ぶ新地下鉄構想には前向きな割に、多くの都民が渇望する一元化についての姿勢はあいまいなままです。

しかし実はチャンスもあります。メトロの株式は国が53.4%、都が46.6%保有していますが、東日本大震災の復興財源を作るため、2022年度までにメトロ株を上場して国が売却してその利益を充てることが法律で決まっているのです。

つまり、上場すると誰でも公に株を買うチャンスがあるということです。当然、都が、国の売り出した株を買い増しして筆頭株主に躍り出れば、事実上の一元化が達成できるかもしれません。

とはいえ、メトロの上場について都はずっと慎重な構えを見せ続けています。一部報道によれば、国側も実は都側が買い増しに動く腹づもりなのではと疑心暗鬼になっているようで、売るに売れない、しかし法律で決まった上場期限が近づいている……という現状です。

私とおときたさんは都議会時代からともに公営企業の民営化を重点政策に掲げ、この地下鉄一元化の経緯について熟知しています。もし私たちを国政に押し上げていただければ、2022年のメトロ上場に向けて猛チャージをかけます!

国政だけでなく、次回の都議選で仲間を都議会に送り込み、超党派の同志たちとも連携し、国政と都政から一元化を強力に推進していきます。経営一元化ができた暁には完全民営化します。

「先送り」されてきたメトロ・都営の一元化。ぜひ、やらせてください!

維新の参院選マニフェストもぜひご覧ください!(リンク先はこちら


柳ヶ瀬 裕文  前東京都議会議員、日本維新の会 参議院東京比例区支部長
1974年生まれ。JR東日本企画、国会議員公設秘書、大田区議会議員を経て東京都議会議員(2009年7月〜2019年3月)。都議在任中は「こども達の未来へ」をキャッチに、徹底した行革、ムダの削減、都営地下鉄と東京メトロの統合民営化、医療、教育問題などに取り組んだ。2019年参院選比例区から立候補。公式サイト、ツイッター「@yanagase_ootaku」。YouTube「やなチャン!」も好評オンエア中!