こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
■Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
7月8日、予定より2週間も早く奥さんが2人目を出産をしました(女の子)。かなり早い出産にも関わらず、体重は3,400gと太めです。「生まれるまでまだかなり時間はある」と思っていたので、これには完全に不意打ちを食らった格好となりました。
7月7日、「フルーツビジネスのマーケティングについて研究しています。お話を聞かせてもらえませんか?」と大学生の方から一報を受け、来社をしてもらって話をしていました。その途中、奥さんから「破水した。もう生まれそう。今すぐ病院に連れて行ってほしい」と連絡を受けたことで、来てもらった大学生に途中で切り上げることになる非礼をお詫び(後日フォローアップする予定です)し、病院に奥さんを連れて行ってそのまま出産となりました。
子供が2人に増えましたが、男性から子育てについての積極的な情報発信をする人は女性に比べて少数派なので、ビジネスチャンスを感じています。
Twitterでも一言つぶやいておきます。
0歳令和ベイビーの娘にはじめましての挨拶をしてきた。この子は下手すると2100年にまだ生きてるのか。冷静に考えるとスゲーわ。
36時間ほど滞在した病院を抜け出して帰宅した。
— 黒坂 岳央社長@起業家・作家・講演家・投資家 (@takeokurosaka) 2019年7月8日
これまで、「自分にも子供が生まれた!」という人と話をしていて感じることがあります。それはパパになった後に守りに入る男性と、ますます精力的に攻める男性に別れるということです。
子供が生まれると男性は丸くなる
アメリカのアカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)の研究によると、男性は赤ちゃんが生まれると男性ホルモン「テストステロン」の分泌量が減少するようです。同誌によるとテストステロンは活動的で、男性的な行動を生み出す源泉であり、テストステロン値が高い弾性ほどリスクを取って果敢に挑戦するそうです。子供が生まれてリスクテイカーより、保守的になることで家族を守ろうとするのだと言います。
これは私自身が何度もそのような男性を見てきました。怒り出すと手がつけられないほど怖い職場の元上司がいました。しかし、彼は娘の出産を機にとても優しくなったのです。久しぶりに再会した彼は私に次のように語ってくれました。「昔は厳しいことを言ってすまなかったな。娘が生まれて最近はずっと定時帰りだよ」と。「残業や休日出勤は無能な社員が示せる唯一の誠意」などと昭和感漂う発言をしていたのが、完全に別人のような男性となり、休日に家族でアンパンマンランドにいった写真を見せてくれました。
産後、環境やホルモンバランスの変化でパーソナリティに変化が起こるのは男性に限った話ではありませんが、女性以上に男性は変化が著しいという感覚を私は持っています。中にはパパになってもほとんど変わらない男性もいますが、多くの場合子供に関心がないというのがオチのようです。
子供が生まれてますます攻める男性
その一方、子供が生まれたことでますます攻める男性も一部に存在します。私はどうやら、その一部に該当するようで
「将来、子供にパパかっこいい!って言われたい」
「せっかく子供がいるから、子供関連のビジネスのチャンスを得たい」
というバカな理由で、ますますガツガツ攻める感覚を持っています。実際、一人目の子供が生まれた後の方が、圧倒的にビジネスの生産量は増えましたし、投資でもパパになった後の方が積極的にリスクを取って挑戦していると感じています。
しかし、通常そうはならないことが多いようです。その理由は子供が生まれると、子育てに時間と労力を割かざるを得ない事情によるものです。子育てやそれに関する家事は外注も、ITによる効率化も、レバレッジもかけづらいという厄介な特徴があります。
「今日から3日間忙しくなる。連休で保育園も空いてないから、シッターを雇って時間を作ろう」
「忙しいから食事は外食でいいや」
子供の発育や健康を考えると、このような選択肢は簡単には取れないものです。子供は常に全力での対応を求めてきますから、仕事をしながらの子育てというマルチタスクはできません。「子育てはトレードオフ」という主張をする人もおり、「子育てをやりたいから、仕事の鬼という役割を捨てる」という選択を上述の元上司はしたのです。
しかし、私はあえてそこに抗いたいと思っています。「子育て100%で、仕事はそれなり」というつもりはないですし、「仕事に100%集中、子育ては奥さんにお任せ」というつもりもありません。限られた時間を最高の集中力で突破し、創意工夫で生み出した時間を使って、今後はますます「他の人がやらないビジネスで、これまでになかった価値」を提供するために攻めていきたいと思っています。
子供を育てた経験やノウハウは男性目線からの発信は女性に比べて少ないですから、今後も思わぬビジネスチャンスも得られそうでワクワクしています。また、子育てをしながら精力的に仕事もパラレルで勧めていくノウハウと経験も得られそうです。意識的にテストステロン値を高めるために、「筋トレをするためにパーソナルトレーナーを付け、ジムにも通いたい」と考えています。
テストステロン値の減少は、子供を設けた男性に起きる生理的現象です。そこに抗い、丸くなる壁を打破して挑戦を続けたいと思っています。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表
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