Dragon Ashメンバー逮捕 スポンサーもサブスクも対応が大人

投票当日なので、政治のことは書かない(たくさんの街頭演説をまわり、書きたいことはいっぱいあるけれど)。友人の結婚パーティーで久々に脱ぎ芸というものを見せられ思うことがあったし、下北沢のブックカフェB&Bの7周年記念パーティーや、アメリカ在住の大学同期の帰国に合わせ中川淳一郎とその秘書のY嬢という「有名大学を出たけれと大手企業をいとも簡単にやめてしまったレールを降りた仲間」での会食が異常に楽しかったりしたりしたが、それもまた別途。なんせ、宮迫・亮の会見に時代の変化を感じたし、芸能人の労働者性、契約の意味などについての議論が深まりそうだなとか、芸人労組できるかもと妄想したが。

あまり話題にならないが、小さくても大きな一歩について。

MOB SQUAD
2019-07-10


Dragon Ash、RISEなどで活動するミュージシャンKenKenが大麻所持の現行犯で逮捕された。彼は大麻を「拾った物」であるとし容疑を一部否認しているという。KenKenは「日本一忙しいベーシスト」と言われる、売れっ子ミュージシャンだった。

土曜の午前中は、Twitterのトレンドにもこのキーワードが入っており、大きな話題となったのだが・・・。社会や会社の対応の変化も感じた。地上波放送された『万引き家族』では、彼らの曲を使ったCMが普通に流れていた。「Red Bull Air Race Chiba 2019」の大会テーマソング、新曲“Fly Over”だ。Dragon AshやRISEの曲も、各種サブスクサービスでバンされていない。

容疑と作品を分けること、ドラッグなど依存症になる可能性のあるもので逮捕された人がいたらスキャンダルを騒ぎ立てたり、これらのものに依存する「心の弱さ」を糾弾するのではなく、社会復帰のための手助けをするという姿勢が浸透した結果だとしたら、それは大きな前進だ。

社会の変化、そして社会を変える方法の変化を感じた1日だった。感謝!


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2019年7月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。