渋野日向子さん全英女子オープン優勝!「突き抜ける人」の頭の中

内藤 忍

女子ゴルフのAIG全英女子オープンで20歳の渋野日向子さんが、通算18アンダーの通算270のスコアで優勝しました。

優勝トロフィーを手に笑顔の渋野選手(全英女子オープン公式サイトより:編集部)

日本勢のメジャーでの勝利は、あの樋口久子さん以来42年ぶりで2人目。しかも、初出場で初優勝という快挙です。

有名選手がひしめくトップレベルの大会で、素晴らしい結果を出すことが出来たのは、なぜなのでしょうか。

そこには、「何か大きなこと」にチャレンジャーしようと思っている人にとって、貴重な学びがあるように思います。

一言で言えば、既成概念や思い込みにとらわれ、自分の枠をはめないことです。普通なら、メジャーなゴルフ大会で、初出場で実績も無く、どうせ勝てるわけないと、端から諦めてしまう。

そこで重要になるのが、目標設定です。他のプレーヤーに勝つことではなく、自分の納得できるゴルフをやることに集中する。それが結果として上位に躍り出ることになったのだと想像します。

仕事も同じです。目標設定を、競合との競争というレベルで終わらせず、その根底に自分が納得できる内容を実現するという、より大きなものを持つようにする。それが、目先の結果にとらわれない大きな結果を作ることにつながるのです。

無欲で臨んだ大会も、3日目に優勝争いに入ってくると、スコアを意識してしまうのは自然なことです。渋野さんも3日目を終わって優勝を意識したと語ります。しかし「緊張をどう自分のプレーにつなげるというか、良いプレーができるかっていうのを考えていたりしたら、だんだん緊張しなくなった。」そうです。

また、最後のバーディパットの時に考えていた事を聞かれ「これを入れたら優勝するのは、分かっていた。どういうガッツポーズをするか考えていた」と、何か別世界のことを考えています。

若さのキラメキが発散する「突き抜けた人」のエネルギーを感じ、鳥肌が立ちました。

渋野選手、日本中を明るく、力付けてくれる素晴らしいプレーとスマイル。本当に本当に、おめでとうございます!

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年8月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。