反骨の検事総長と鉄面皮の法相、勝つのはどっち?

早川 忠孝

任命するのも任命する方だが、これを受けるのも受ける方だ、と言わざるを得ない。
日本の話ではない。

尹錫悦検事総長(韓国検察庁HP)と曺国氏(Wiki)=編集部

韓国では法務大臣が検察の捜査にどの程度関与出来るのか分からないが、文大統領に任命された曺国(チョ・グク)氏が万一検察の捜査に介入したりすれば、韓国の政治不安は留まるところがなくなるだろう。

今は反日や嫌日を煽っている時ではないでしょう、と申し上げたいところだが、どうやら文大統領は行くところまで行くようだ。

それにしても韓国の検事総長の反骨ぶりは凄い。
文大統領が側近の曺氏を法相に任命することが分かっていて、曺氏の細君を文書偽造の罪で起訴するという挙に出ている。

忖度が横行していると言われるわが国とは一味違う文化の国なんだなあ、とちょっと韓国を見直した。さて、反骨の検事総長はどこまで自分の正義を貫き通せるだろうか。

相手は、硬骨と言うよりも、一度思い込んだら命懸けの猪突猛進型の大統領である。
文大統領に重用される曺氏は、猪突猛進型ではなさそうだが、自分の妻や子どもがマスコミの矢玉に当たっても何も痛痒を感じない、超鈍感の能吏型なんだろうか。

血が通っていないはずはないが、ひょっとしたら鎧兜で身を固めているのかしら。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年9月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。