うさん臭い人が多すぎるネットで「信用できる人」を見分ける方法とは?

黒坂 岳央

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
■Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

自分のビジネスでセミナーや懇親会の場で、参加者の方とお話をさせてもらうことがあります。その際、色んな場所で似たような質問を受けると感じます。それは「ネット副業や投資で稼いでいく、という話になるとうさん臭い人ばかり…。誠実に教えてくれる人をどうやって見抜くことができますか?」というものです。

photoB/写真AC(編集部)

一人や二人ではなく、このような質問を本当にたくさん受けてきました。Twitterでもそのヒントを発信します。

知識がなければ求めるものは手に入らない

騙す人と騙される人。悪いのは間違いなく「騙す人」であることは疑いようもない事実です。しかしながら、騙される側は詐欺師のカモにならないための防衛策は間違いなく存在します。

それはまず「自分でできるところまでは勉強をする」ということです。「騙された!」と騒ぐ人の話をよく聞いてみると、あまりにも知識がなかったために

1. 相手の話を正しく理解できていなかった。

2. 自分の求めるニーズを相手に正しく伝えることができなかった。

というケースも少なくありません。つまり、騙されたと思っているのは本人の思い違いということです。その分野について、最低限でも知識があれば相手との質の高いコミュニケーションができるのです。

私は過去にWeb制作をする上で、「こういうサイトを作って欲しい。デザイン諸々は全てそちらにおまかせします」という頼み方をしたことがあります。相手の力量を認めたつもりで、かのようなざっくりした依頼を出したわけですが、結果的には大失敗。こちらが求めるニーズがまったく伝わっておらず、結局数十万円の制作費を支払いつつ、そのサイトはまったく使うことがなかったという悲しい結果を迎えた経験があります。

「門外漢だから専門家に丸投げ!」というのは、騙す、騙される以前に正しい価値を受けることができないリスクがあるのです。

知識があれば騙されるリスクを減らせる

まったく知識がなく、得ようともせず、言うことをすべて鵜呑みにしてしまう…このような人はお金が欲しくてたまらない人から見てカモネギ状態です。

なぜならそのような人はたとえ、法大な金額をふっかけたり提供するサービスに手を抜いたりしても、何も疑いなくホイホイ払ってしまいますし、サービスにつけられた金額の妥当性も判断される恐れもないので、騙す側からすると払わせ放題です。

情報商材を販売する人の中には「ネットで検索すればいくらでも出てくる情報を寄せ集めたもの」を数十万円という金額で販売するケースも多く見られます。知識があればそのような商材には到底、数十万円もの価値はないと分かるのですが、検索する手間を惜しんでしまう人にはその金額の妥当性は判断できないのです。

知識がなければなめられてサービスに手を抜かれます。金額をふっかけられます。ですので、自衛するためにも知識は身につける必要があります。

実力がある人から教わる

当たり前すぎるのですが、実力がある人から教わらなければ意味がありません。しかし、人様から大事なお金をもらってビジネスをやっていく資格がないような「なんちゃって先生」「なんちゃってコンサル」が山のようにいるのが実情です。

たとえば某大手の英会話スクールの日本人講師の募集要項に「TOEIC600点以上」と要件がありました。TOEIC600点をバカにするつもりはまったくないのですが、「お金をもらって生徒に英語指導をする」という立場で考えると、明らかに足りません。「TOEIC800点を取るにはどうしたらいいですか?」と生徒に質問をされても正しい指導ができませんから、先生としては疑問符が付くわけです。

ネットで稼ぐ、投資で稼ぐという面でも全く同じで、「不労所得を得ませんか?」という提案をする人を調べてみると、不労所得部分は小学生のお小遣いに満たない金額、それでいて本人は必死に高額なコンサルサービスを売りつけようとする滑稽なパターンがとても多いのが実情です。

これから何か学ぼうと言う時には、相手の実力をしっかり確認することが大事だと思います。

誠実な人を選ぼう

そして何かを教わる時には誠実な人を選ぶのがおすすめです。誠実、というのは非常に曖昧に聞こえますが

  • 約束を守る。
  • リスクも含めて教えてくれること。
  • 逃げないこと。

私はこの3つをチェックするようにしています。

約束を守る、というのは信用で成り立っている現在社会において当たり前すぎるように感じるかもしれません。しかし、世の中には約束を守らず、誤りもせずに平気な顔でいる人があまりにも多いです。

「○○をします!」

とセールスページで告知していたのに、蓋を開けてみたらそのような宣言は忘れ去られたような対応が続く…ということがあります。口と手が違う人には要注意です。

そしてリスクを含めて教えてくれる、というのも誠実さがない人にはできないことです。自分が何か商品やサービスを提供する時には、相手にお金を払ってほしいので良い面だけを伝えがちです。しかし、本来はリスクのないものなどほとんどありません。お客さん側としてはお金や時間を差し出すわけですから、相応の価値を返す必要があります。

その際、誠実に対応するなら提供するものに包含されるリスクもリターンも含めて伝えて「こういったリスクはありますが、それを上回るリターンがあるのではないでしょうか」と伝える人は、いいことしか言わない人よりも信用ができる人です。

そして逃げないこと。買いたいという問い合わせには嬉々として答えるのに、都合の悪いことや込み入った質問には無回答…。これではお客様への愛がないと思われても仕方がありません。ですので、信用ができるかどうかは、購入前に問い合わせをして、回答までの速度や回答の内容に誠実さが感じられるか?ということをチェックするのも有効な手段に思えます。

最強なのは信用できる人からの紹介

色々とお話をしてきましたが、最強なのは「人からの紹介」だといつも思います。

私はお金持ちの思考や習慣の本を出版しています。

お金持ちの人は、同じお金持ち同士で人の紹介をし合うものです。信用ができ、実力を持った人を大勢の中から探し出すのは簡単なことではありません。しかし、そのような実力と誠実さを兼ね備えた相手を紹介してもらえるなら、おかしな人を掴んでしまうリスクも、探し出す労力もカットすることが出来るのです。

いくつかコツを紹介させて頂きました。まだまだあるのですが、ニーズがあるようならまた書かせていただきたいと思います。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。