グランクラスより「こまちの普通席」で行くべき東北新幹線

<セミナー開催のご案内>
9月30日 好評追加開催!女医が教える忙しい人のための資産形成必勝法
10月3日 好評第11弾!女子2人で10戸買っちゃいましたセミナー

2011年には、あれほど騒がれ、多くの人たちが出かけた東北ですが、今や東北の復興に興味を持つ人はすっかり減っていしましました。

そんな東北に今週末有志でフィールドワークに出かけてきます。気仙沼と陸前高田の事業者たちを訪ねて、復興の今をこの目で実際に見てこようと思います。

東北に行くときは、いつもJR東日本の東北新幹線で仙台や一ノ関まで行くのですが、いつも気になるのは、新幹線の価値と価格が「ふぞろい」なことです。

JR東日本の新幹線には、普通車、グリーン車、そしてグランクラスと呼ばれる飛行機でいえばファーストクラスのような座席も用意されています。

まず、不思議なのがグランクラスです。確かに座席は広々として革張りの高級感がありますが、座り心地が良いかと言われれば、一昔前の応接室に置いてあるソファのような感じで、私にはあまり快適には思えませんでした。JR東海のグリーン車の方が好みです。利用者が少なく、座席がガラガラなのは快適ですが、電車に乗り込むまでは、一部の駅以外は、特に何もサービスはありません。

また、E6系と呼ばれる「スーパーこまち」に使われている車両の普通車は座席の配置が、2席プラス2席になっていて、グリーン車と同じ配置になっています(写真)。普通料金でグリーン車に乗った気分が味わえ、スタイリッシュで快適なので、とってもお得感があります。

東北新幹線の問題は、料金体系は「グランクラス>グリーン車>普通車」なのに、快適さが価格に一致していないことです。

東京から仙台までで比較すると、普通車指定席が11,200円なのに対し、グランクラスは19,930円と倍近い開きがあります。それなら、快適な普通指定席で行った方が良いとほとんどの人は思うはずです。

様々なクラスを設定して、顧客に多様な選択肢を提供するのは、とても良いと思います。しかし、価格に見合った価値を提供しないと、割高な料金の座席は徐々に利用者が減って、列車運行の効率化が失われてしまうと懸念しています。

■ 毎週金曜日夕方に配信している無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」。メールアドレスとお名前を登録するだけで、お金の不安を解消するための具体的な方法をご紹介します。

■ 「初めての人のための99%成功する不動産投資」、シリーズ累計24万部となった「初めての人のための資産運用ガイド」など、今までに出版された書籍の一覧はこちらから。

※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年9月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。