政界の“隠れホープ”はDAIGOと松岡修造か

八幡 和郎

「女性セブン」の電子版が、『進次郎氏よりも逸材? 安倍首相の切り札は「DAIGO」か』とタレントDAIGO氏の政界入りの可能性を報じている。

実は私もあちこちで将来の政界の隠れたホープとして、元テニス選手の松岡修造氏とDAIGOを挙げてきた。両氏とも、最上の毛並みのサラブレッドであり、知名度、知力、ルックスなど申し分ない。

松岡氏については、かつて東京都知事候補になりうると書いたことがある。阪急グループの創始者で商工大臣を務めた小林一三の曾孫であり、テレビで見る限り頭も良さそうだし、国際経験も十分だ。

もちろん、政治についての見識や政治家としての才能は未知数だが、東京都知事なんぞそんなものは期待もされていないし、彼より下のレベルの有名人も知事にはたくさんなっていて勤まっているから、選挙で勝つという目的だけならいけそうだ。

来年だって、もし、小池百合子に対抗させて勝負に出るなら「勝てるかもしれない」数少ない候補の一人だ(私がまじめに推薦したいというのではない)。

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一方、DAIGO氏はそれよりははるかに可能性も潜在能力も高そうだ。なにしろ、その祖父はあの竹下登である。学歴は平凡だが、知力はかなりよさそうだ。

性格も上記の記事によれば、

「見た目こそチャラいですが、人柄は誠実。誰に対しても分け隔てなく接し、スタッフウケは抜群。育ちのよさを感じさせる気品もある。政治家になったら真摯に人の声に耳を傾けて活動するはずで、いずれ出馬するのではないかと以前から待望されていた」

「作家の故・堺屋太一さんは、DAIGOさんの政治家としての素質に惚れ込み、何とか政治家にしようと画策したほど」

だそうだ。

そして、それ以上に、祖父竹下登の地盤を受け継いでいた異母弟の竹下亘氏が食道癌を公表し、政治家としての活動をスローダウンさせていることを考えれば、次期ないしその次あたりの総選挙はチャンスである。もちろん、大都市の選挙区でも全国区でも強そうだ。

さらに、夫人が女優の北川景子さんというのも最強である。女優としてもトップクラスだが、明治大学を卒業しているし、父親は有名機械メーカーの防衛部門の幹部でないかと週刊誌に報道されたこともある。


八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授