水素ステーション静岡

水素ステーション訪問シリーズです。今回は静岡ガスが運営する「水素ステーション静岡」に訪問しました。静岡県には浜松市と静岡市と2か所に水素ステーションがあり、浜松水素ステーションは中部ガスが運営しています。名古屋に向かうのに、水素の残量が心配な人は、静岡で東名高速道路を降り、水素を充填すれば心配しないですむということになります。

FCVで全国にドライブするためには、水素が無くならないように水素ステーションで帯をつくらなくてはいけません。本来であれば、高速道路のパーキングエリアに水素ステーションをつくれば良いのですが、ただでさえFCVが少なく、市街地のステーションでも台数不足による経営難、そして運営助成金となっているので、現実的ではありません。それでも、僕は設置すべきと思いますが…。

静ガスが運営する水素ステーションはオンサイト方式と言って、ここで水素を製造し、販売(充填)するという仕組みになっています。水素を製造しているので、社屋の電気も純水素燃料電池でつくられた電気が使われています。

純水素燃料電池は、都市ガスやプロパンガスから改質して水素にするための改質器が無くて済むので、価格も低く抑えられます。産業用の大きな純水素型燃料電池も普及させななくてはいけません。

2020年にトヨタMIRAIの新型車が販売され、そのFCVは東京モーターショーに展示されると言います。現在より走行距離も30%UPし、5人乗りと言われています。第2世代のFCVが東京オリンピックの年に出てくるのは計画通りに開発が進んでいるということでもあります。

2025年には第3世代が誕生し、ハイブリット車と同程度の価格を実現する計画になっています。水素エネルギー政策は、国、自治体、企業、大学が効率的に連動して推し進めていくことが大切です。そのために国は水素エネルギー社会へのロードマップもつくっています。

静岡市でも「静岡市水素エネルギー利活用促進ビジョン」を策定し、水素社会への取り組みを行っています。もちろん静岡県でも水素エネルギーに関する施策が進められています。全国の自治体が水素エネルギー社会に関心を持ち、そして推進する計画を立ち上げることを期待しています。


編集部より:この記事は多摩大学ルール形成戦略研究所客員教授、福田峰之氏(元内閣府副大臣、前衆議院議員)のブログ 2019年10月22日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。