先日の書き込みでは「還暦かと思った」と言われたり。一方で、45歳になっても、茶髪、長髪、ロックっぽい格好でチャラチャラしており。若く見られたりもする。最近はサボり気味だが、ジムにも通っており。インディーズ団体から「出場しないか」と誘いが来るほど、プロレスラー並みの体を目指している。
一応、1974年生まれであることは公表しているし、そうであるがゆえに、ロスジェネ問題でコメントすることもよくある私だが。一方でこのように「年齢不詳」で。年齢を公開すること、しないこと(あるいは不詳であること)のメリット、デメリットをそれぞれ感じる今日このごろ。
年齢を公開していることの私なりのメリットは「仲間が増えること」である。なんせ、第二次ベビーブーマー世代なので、同世代の人数が多い。私の世代の18歳人口は205万人で、前後の代もそれくらいいる。生年月日や年齢を公開しているので「私も同世代なんですよ」と声をかけてもらえたりする。
ただ、いい加減45歳である。立派な中年であり、何のアピールにもならないし、年齢でなめられたり、逆に構えられたりもする。
年齢を公開しなければ、フラットに見てもらえるし、接してもらうことが期待でき。見た目の年齢、健康年齢にこだわると、ある意味、ずっと不老不死な感じであり続けられる。よっぽど親しい人以外は年齢に関わらず「さん」付で呼ぶ。過激な左系文化人だと恐れている人も、会うと安心してくれる。
40歳から筋トレを本格化し、44歳で酒をやめた。健康的な食生活をしている。一方、月に1.5回程度の頻度でヘアサロンに行くこと、茶髪&長髪であり続けること、「今、着たい」と思う服を着ること、化粧品など美容に力を入れることにはこだわっていたりする。そう、世の中がファストファッションに走る中、見た目にお金と時間をかけると、年齢など関係ない、他の誰でもない自分になることができる。
というわけで、今になって、私が大好きなYOSHIKIの「年齢非公開」の意味がよくわかった次第だ。まあ、一部では生年月日が出回っているし、ToshiIと同い年なので、バレるのだけど。でも、物理的な年齢に関わらず、YOSHIKIであり続けるというのはそういうこと。
私は年齢は公開しているけれど、これからも年齢不詳でいこうと思う。モップ頭、茶髪豚野郎、クソパヨクなどと罵倒される私だけど、17歳のときは一番、男子していたし、ジャニーズ事務所と新日本プロレスを受けなかったことを今でも後悔していたりする。若いころは美形キャラだったのだ。でも、年齢を超えた自分になれるよう、今日も顔パックして、化粧水つけて頑張る。
編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2019年11月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。