グローバルに比較した日本の物価が、世界最低水準にあると日本経済新聞が報じています(図表も同紙から)。
図表で比較されているディズニーランドやダイソーの価格は、先進国のアメリカだけではなく、上海やバンコクよりも低くなっているのは驚きです。しかし、それ以上に、日本にいて特に安いと感じるのは、ホテルの宿泊料金と飲食店の会計金額です。
例えば、ラグジュアリーなホテルはニューヨークやロンドンに行くと一泊10万円近くします。しかし、東京では同程度の外資系の高級ホテルでも5万円から7万円程度で泊まれます。イメージとしては3割くらいは安い感覚です。
飲食店になると、更に安さは顕著です。東京のど真ん中にあるオフィス街でランチを食べると1000円以下で、ドリンク付きのおいしいご飯が選び放題です。
これは、先進国というより、新興国並みの価格水準です。
チップや税金まで入れて考えれば、トータルのコストはニューヨークやロンドンの半額と言っても良いかもしれません。
そんな、日本の外食の中でも、圧倒的な高コストパフォーマンスだと思うのは、吉野家の牛丼です。「吉野家」の牛丼は、他店とは別格だと思っています。
わずか3ドル程度で、あれだけのボリュームとハイクオリティの食事を提供できるのは、世界中でも日本だけだと思います。時々無性に食べたくなるソウルフードです。
世界と比較した時の日本の物価の安さは、日本経済新聞が指摘するまでも無く、海外から観光客が押し寄せる要因の1つになっています。物価が安いのは、日本で生活する私にとって有り難いことです。でも、日本人の賃金が上がらず、相対的に貧しくなっていることの裏返しでもあり、残念で寂しいことでもあります。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年12月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。