野党の皆さんが一つの塊になろうがなるまいが、日本の政治状況はそんなに大きく変わらない。
野党の結集は今でしょう、などと仰っている方がおられるが、方向性が示されるくらいが精々で、年内に野党の皆さんが一つの大きな塊になることはない。
衆議院の控室の立憲民主党と国民民主党の間の間仕切りが撤去されて、如何にも両党間の壁がなくなったかのような印象があるが、だからと言って立憲民主党と国民民主党が融合したり一体化したわけではない。
あくまで衆議院限りの現象で、参議院側には何の動きもない。
仮に動きがあったとしても、衆議院限りだと言わざるを得ない。
一切合財の面倒を省くのであれば、国民民主党は参議院議員だけにして、国民民主党の資金はすべて参議院議員で構成する国民民主党に残し、国民民主党の衆議院議員は多少の手切れ金を貰って衆議院議員だけで構成する新党を設立し、その後立憲民主党との合流協議を進めるという方法が一番簡便だろう。
いわゆる国民民主党の分党である。
しかし、これもそう簡単な話ではない。
数次にわたる両院議員総会などの手続きを経なければ、とても実行出来るようなものではない。
まあ、衆議院の解散・総選挙が目前に迫らない限りどなたも動き出せないだろうな、と言わざるを得ない。
いずれにしても来年は「安倍後」を本格的に模索する年になる。
「安倍後」について野党の皆さんが関与する余地は、どうもなさそうですよ。
とりあえず、そう申し上げておく。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年12月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。