国民民主党の玉木雄一郎代表と日本共産党の志位和夫委員長が都内のホテルで会談し、次期衆院選挙で協力していくことを決定したとの報道があった。
一言でいえば、国民民主党、終了。
天皇陛下の存在を敵視し、日米同盟の解消を唱え、自衛隊を違憲だと言い募るような政党と協力するということは、日本の政党としてあってはならないことだ。いくら野党でも矜持というものがなければならない。あっちにフラフラ、こっちにフラフラとボウフラのような態度を示していては、国民の理解は得られない。
玉木雄一郎さん、はっきりいって失望しました。
有権者の想いを踏みにじるような行為に加担した以上、この政党は全く支持できない。
思い返してみて欲しい。今、国民民主党と名乗っているが、選挙の際には「希望の党」であったはずだ。
枝野氏ら非現実的な安全保障政策を掲げた政治家を「排除」したことを非難する人々も存在するが、私はこれは正しかったと思っている。何故なら、安全保障政策が全く異なるような人々がひとつの政党になることに違和感を覚えるからだ。
希望の党は、自民党に代わりうる保守系の政党を目指していた。
小池旋風は去ってしまったが、少なくない国民が希望の党に投票した。
希望の党に投票した人々は 、まさかこの政党が共産党と協力するとは夢にも思っていなかったはずだ。実際に私の友人で保守系の思想の持ち主が、日本で政権交代を可能にする野党が必要だと考え、希望の党に一票を投じていた。
こうした人々の想いを踏みにじるような暴挙を敢えてした玉木代表にはもはや不信感しか残らない。
さようなら、国民民主党。
こちらの動画で詳しく解説しておりますので、是非ともご覧ください。
岩田 温 大和大学政治経済学部講師
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院修了。専攻は政治哲学。著書に『偽善者の見破り方 リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』(イースト・プレス)『人種差別から読み解く大東亜戦争』『「リベラル」という病』(彩図社)、『逆説の政治哲学』(ベスト新書)、『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)、『流されない読書』(扶桑社)などがある。ブログ『岩田温の備忘録』