NHKの大相撲中継で藤井康生アナウンサーが上皇陛下を「平成天皇」と呼び、ツイッター上で「諡(おくりな)なので存命中には言わない」などの指摘が続出し、物議を醸している。
ツイッターの多数のアカウントからの情報によれば、NHK大相撲中継のベテランアナウンサーである藤井康生氏は25日、実況中に上皇陛下のことを「平成天皇」と複数回呼んだ後で、十数分後に「正しくは上皇さまです」と訂正してお詫びのコメントを出したという。
これに対しネット上では、「平成天皇なんて亡くなってから送られる呼び名です。失礼ですよ」「これは到底許されることではないぞ?」「トレンドに入ってるから訃報かと思って心臓凍ったぞマジで」などと批判が噴出。
NHKの相撲中継アナウンサーが平成天皇て言ってたけど、平成天皇なんて名前の天皇はまだいません。あれは亡くなってから送られる呼び名です。戒名で呼ぶようなもの。失礼ですよ。
上皇陛下を「平成天皇」呼ばわり…
これは到底許されることではないぞ?NHKさん?
トレンドに平成天皇って入ってるから訃報かと思って心臓凍ったぞマジで。NHK最悪やな。
中には、「NHKは受信料支払いを義務化しているのにこれはないのでは」「立花さんが反応しそう」といった声も。
えー、NHKは受信料支払いを義務化しているのにこれはないのでは・・「平成天皇」は諡ですよ。。。
平成天皇ってNHKのアナウンサーが発言した件に立花さんが反応しそう
「平成天皇と呼ばないように」という注意喚起は、昨年5月1日の改元前にネット上で広く行われていた。例えば、匿名の編集者のツイッターアカウントとされるたられば氏は、日本雑誌協会の見解として、「『平成天皇』という呼称は諡(おくりな)なので絶対にNG」と紹介していた。
公共性が高いと判断して、日本雑誌協会から各社に届いた「5月1日即位で変わる天皇・皇族の呼称についての注意点」を要約し転載しておきます。
1)4/30午後5時から退位の儀式が宮中で行われるが、呼称が切り替わるのは5/1の午前零時から
2)「平成天皇」という呼称は諡(おくりな)なので絶対にNG— たられば (@tarareba722) April 30, 2019
以上、これはあくまで日本雑誌協会の見解であり、もちろん「これが唯一の正解」というわけではないことも付記しておきます。そのうえでご参考まで。
— たられば (@tarareba722) 2019年4月30日
一方、科学ライターの大貫剛氏のように、「『平成天皇』の呼称を用いないのは妥当だと思うが、宮内庁は『平成の時代における天皇という意味で、平成天皇とお呼びすることは問題ない』と見解を示していたはず」という主張も聞かれた。
無用の混乱を防ぐため、雑誌協会が「平成天皇」「令和天皇」の呼称を用いないのは妥当だと思うが、宮内庁は「平成の時代における天皇という意味で、平成天皇とお呼びことは問題ない」と見解を示していたはず。避けるのは良いが、用いただけで非難することは慎みたい。おそらく両陛下も望まれない。
— 大貫剛 (@ohnuki_tsuyoshi) April 30, 2019