こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
国会議員になって初めての通常国会。毎日の予算審議を注視しているわけですが、こんなにも連日どうしようもない事態が起こるとは正直予想外でした。
こんな国会で日本は大丈夫なんでしょうか?たぶんダメでしょう。
野党、首相やじで謝罪と撤回求める 立民・安住氏「容認できない」 :産経新聞
こちらが該当のシーン。立憲民主党の公式アカウントが、誇示するように動画を作って拡散してますが、
これを見て、審議拒否する立憲民主などの野党に「そうだ!」って喝采を送る人、どれくらいいらっしゃるんでしょう…。
確かに総理の言葉は荒いし、総理大臣という立場からすれば狭量だなと私も思います。
しかし今回の発言は一部始終を見るに、ヤジというより質問の合間に発した独り言のように思えますし、相手の質問中に茶々を入れて審議妨害をしたわけでもなんでもありません。
こうした総理の態度に対して、「総理のくせにしょぼいな」「次は支持するのをやめよう」とか審判を下すのは国民・有権者なのであって、野党が難癖をつけて「謝罪するまで委員会を再開しない」などと審議拒否をする権利がはたしてあるのでしょうか?
こうした総理の反論に対しても、野党が質疑の場で「不適切だ!」と再反論することはまあ良いと思いますし、正々堂々とやれば良いと思います。
しかし、委員会運営を人質に謝罪を求めるやり方はもう完全な言いがかりであり、国民の代表として政策論議をする場と機会を奪う、有権者への背信行為とも言えるのではないでしょうか。
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国会の外から見ている時は、「安倍一強」状態がなぜ続くのか疑問に思っていたところもありましたが、中に入って完全にわかりました。
「野党がマジでひどすぎる」
この一言です。くっついて大きくなろうが、共産党との選挙協力が成立しようが、このやり方とプレイヤーが変わらなければ日本の政治が変わることはないでしょう。
総理や自民党には、もちろん不適切な行為や発言・政策が多々あります。しかし何か問題が起きた時に、それを人や意識だけのせいにするのはビジネスの世界においても愚の骨頂です。
再発を防止するためには、人や意識が誰であれ・どうであれミスや不祥事が起きない「仕組み・ルール作り」をすることが肝心なのであって、そうした建設的な議論・提案を一部野党がしようとしているようにはまったく思えません。
与党自民党と政策論議をする前に、こうした無責任野党と闘わなければならないことに陰鬱とした気分になりつつ、国会改革のためにとにかく政策提案と世論喚起を続けて行こうと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2020年2月12日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。