新型コロナウイルスの感染拡大を警戒し、日本国内でもイベント開催の中止が相次いでいるが、立憲民主党は16日、党大会「立憲フェス2020」を予定通りに開催した。しかし、党所属議員や支持者などからは中止を求める声も上がっており、さらに同党と支持層が重なる、れいわ新選組が前日に2月中の屋内イベント中止を決めたこともあり、開催を“強行”したことで波紋を広げそうだ。
立憲フェス2020はこの日昼、東京・高田馬場で予定通りに開催された。冒頭、福山哲郎幹事長が「受験シーズン真っ盛り、日常生活は営まれている。政府から基準が出されていない中で、中止による社会的影響も考えた。昨日、枝野代表と話して開催を決めた」と見解を示した(参照:山岸一生氏ツイッター)。
たしかにこの日は東京・青梅市や京都市、北九州市、熊本市でマラソン大会が予定通りに開催された。一方で、27日から4日寛、横浜市で開催予定だったアジア最大級のカメラ見本市「CP+(シーピープラス)2020」は中止されることが14日発表(参照:公式サイト)。ヤフーも同日、全社員に対し、100人を超す規模の会合への参加を禁止することを明らかにするなど(参照:日本経済新聞)、民間での警戒レベルは確実に上がっている。
政界でも山本太郎氏のれいわ新選組が15日、2月後半に愛知や兵庫、山口で予定していた「おしゃべり会」中止を発表している(参照:公式サイト)。
そして野党第一党である立憲民主党の対応も注目されていたが、13日の時点で石垣のりこ参議院議員がツイッターで「危機管理としては最悪の事態を想定して細心の対応をすべき。延期が妥当」との持論を展開。
また、フェス当日朝に立憲民主党の公式ツイッターが「おはようございます」と第一声をあげると、支持層を中心にフォロワーなどから
今からでも中止や延期を考える事は難しいでしょうか?
今日の立憲フェス、絶対止めた方がいいと思います。
フェス中止しないなら安倍政権と同じです。
といった批判や注文が相次いだ。
アゴラでも早川忠孝氏が前日、「枝野さんたちの危機対処能力を検証する絶好機」と指摘していたが、結局、執行部は“開催強行”を選択。枝野代表が党員(立憲パートナーズ)の質問に答える企画や、津田大介氏らの左派系論客を招いたトークイベントなどを行った。
この判断について左派系の人たちからも
立憲フェス、コロナ騒動の中開催したことが報じられたら、政治的ダメージ受けると判断出来なかったのだろうか?
立憲フェス強行かあ。なぜ自分たちの首を絞めることばかりやってしまうのだろう…。山本太郎さんはおしゃべり会?中止したね。誰のためにやってるのかが明確。
などと落胆の声があがった。