民主党予備選が着々と進められ、ネバダ州党員集会ではご覧の通り開票率60%時点でサンダース候補が大差で1位につけました。同候補は既に勝利宣言を行ない、次なる戦いに向け気炎を吐きます。
・サンダース候補 46.0%
・バイデン候補 19.6%
・ブティジェッジ候補 15.3%
・ウォーレン候補 10.1%
・クローブシャー候補 4.8%
(出所:NPR)
結果、アイオワ党員集会、ニューハンプシャー(NH)州予備選までの3戦でサンダース候補は2勝しております。これまでの代議員獲得数は、以下の通り(ネバダ州開票率60%時点での数字)。
第4戦の舞台は、29日のサウスカロライナ州。これまで大本命とされたバイデン前副大統領はアイオワ州で4位、ニューハンプシャー州で5位に終わったものの、ネバダ州で2位に返り咲き、次のサウスカロライナ州予備選で弾みをつけたいところ。
奇しくもサウスカロライナ州はバイデン支持が多いとされる黒人の人口比率が27.1%と、アイオワ州の4.0%、NH州の1.7%、ネバダ州の10.1%より格段に高いのですよ。足元、選挙関連情報サイトのリアルクリアポリティクスが集計した世論調査平均でもバイデン候補は23.3%と2位のサンダース候補の21.0%を僅差ながら上回るだけに、起死回生の布石を打つべく戦略を練っていることでしょう。
ニューハンプシャー(NH)州予備選を制したブティジェッジ候補はネバダ州で3位と、全米世論調査ではブルームバーグ候補、ウォーレン候補に次いで5位ながら健闘中。サンダース候補の勝利宣言後も「サンダース上院議員は柔軟性に乏しい観念的な革命に信念を抱き、米国民のみならず大半の民主党員を無視している」と発言するなど、攻撃の手をゆるめません。
余談ながらブティジェッジ候補、韓国映画”パラサイト”につき「外国映画賞ではなく作品賞を受賞するとは」と批判するトランプ大統領に対し、ツイッターで「外国勢力が米国の選挙に干渉することではなく、外国映画のアカデミー作品賞受賞を歓迎すべきだ」と糾弾することも忘れず。
第4戦の舞台は、29日のサウスカロライナ州。これまで大本命とされたバイデン前副大統領はアイオワ州で4位、ニューハンプシャー州で5位に終わったものの、ネバダ州で2位に返り咲き、次のサウスカロライナ州予備選で弾みをつけたいところ。奇しくもサウスカロライナ州はバイデン支持が多いとされる黒人の人口比率が27.1%と、アイオワ州の4.0%、NH州の1.7%、ネバダ州の10.1%より格段に高いのですよ。足元、選挙関連情報サイトのリアルクリアポリティクスが集計した世論調査平均でもバイデン候補は23.3%と2位のサンダース候補の21.0%を僅差ながら上回るだけに、起死回生の布石を打つべく戦略を練っていることでしょう。
ニューハンプシャー(NH)州予備選を制したブティジェッジ候補はネバダ州で3位と、全米世論調査ではブルームバーグ候補、ウォーレン候補に次いで5位ながら健闘中。サンダース候補の勝利宣言後も「サンダース上院議員は柔軟性に乏しい観念的な革命に信念を抱き、米国民のみならず大半の民主党員を無視している」と発言するなど、攻撃の手をゆるめません。
余談ながらブティジェッジ候補、韓国映画”パラサイト”につき「外国映画賞ではなく作品賞を受賞するとは」と批判するトランプ大統領に対し、ツイッターで「外国勢力が米国の選挙に干渉することではなく、外国映画のアカデミー作品賞受賞を歓迎すべきだ」と糾弾することも忘れず。
そして、サウスカロライナ州が終われば次はスーパーチューズデーです。ここで代議員数は1,357人を数え、全体の34%を占めるだけに大方の方向性が判明する見通しのなか、世論調査によれば大票田のカリフォルニア州とテキサス州はサンダース候補がリードしています。
今後の民主党予備選、重要スケジュール
逆に2019年11月に立候補したブルームバーグ候補は全米世論調査3位ながら、足元でカリフォルニア州で3位、テキサス州で4位(2月20日時点)に甘んじています。スーパーチューズデーで大逆転する必要に迫られつつ、初めて参加した討論会ではワシントン・ポスト紙いわく「テクノクラートとしての印象を与えた」程度で、ライバルの集中砲火に屈してしまいました。
サンダース候補が競り勝つのか、あるいは他候補が激しい追い上げをみせるのか。ウォール街はサンダース候補勝利なら本選でトランプ大統領が再選する確率が高まると判断しているもよう。問題はサンダース候補以外が予備選で勝利しつつ代議員数で半数を獲得できなかった時で、熱狂的なサンダース支持者を抱え、7月13~16日開催の党大会でブローカー・コンベンションに突入しかねません。その頃にはFedの資産買入も終了しており、金融市場に波乱が訪れるリスクが台頭しそうです。
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2020年2月23日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。