産経新聞発行の夕刊フジが24日午後、『「K-1」観戦者に発熱症状 PCR検査へ』と題した記事を電子版のZAKZAKで配信。ツイッター上で波紋が広がっている。
夕刊フジは政府関係者の話として、22日にさいたま市内で行われたK-1の興業を観戦した1人に発熱症状があり、PCR検査を受けているとの報告が厚生労働省にあったと報じている。
ツイッター上では、
何事もありませんように
恐れてた事が起きてしまったよ
思っていた通りになった
これで陽性が一人出たらどうするだろうね
陰性であることを祈るしか…。
といった反応が続出。
著名人では、高須クリニックの高須克弥院長も「やっぱり」と嘆いた。
「想定内」の事態に、ツイッター上では強行開催したK-1側を非難する声が続出しているが、かつてK-1の人気選手だった須藤元気・参議院議員(立憲民主党)は「僕が格闘家だった格闘技ブームだった時代と違ってファイトマネーだけで食べていける選手はそう多くありません。それに加えてイベントのキャンセル料を考えると中止するのが難しかったと思います」と業界事情を指摘。「政府は自粛要請によるイベント中止などの影響に伴う損失を補償すべきです。」との持論を展開した。
一方で、24日夕方の時点では「陽性」だったとする診断結果の情報は出ていない。またこれまでの報道の通り、PCR検査は、感度の問題から偽陽性や偽陰性が出やすく、冷静な対応が求められそうだ。
ツイッター上ではノンフィクションライターの神田憲行氏が「これ、本当かなあ。さすがにこういう話はちゃんと裏の裏まで取らないと」と報道そのものを疑問視。
一般のネット民も
まだ分からんからな…
潜伏期間はどこに行った?K-1観戦する前に感染してたんじゃない。まぁ、その人が感染してたらうつしてる可能性はあるけどさ。
などと冷静に見ている人もいた。
K-1のイベントを巡っては、開催直前まで、政府や施設の所有者である埼玉県から開催自粛の要請していたが、運営会社は強行開催。K-1の運営会社に対する非難もある一方で、補償措置のない現行制度の問題点を指摘する声もあった。
イベントは約8時間にわたり、20試合が行われ、約6500人が来場。ネット上では観戦者がツイッター上に、アリーナ内に多数の観戦客でごった返す様子をアップし、波紋が広がっていた。
【追記】夕刊フジの公式ツイッターは、政府関係者の話としてPCR検査の結果、陰性だったとする続報をアップした。ただし、偽陰性の可能性を排除せず、引き続き警戒する方針という。