コロナショックに役立つ起業時に考えた「ビジネスの原則」

コロナウィルスは、生命に対する大きな脅威であるだけではなく、飲食・観光・旅行業といった業種に、経済的に大きなダメージを与えています。

実は、2012年に、資産デザイン研究所を立ち上げた時、事業のリスクを考え、その対策を自分なりに立てました。この原則は、今回のような想定外の経済的ショックの際にも役に立つのではないかと再確認しました。それは、こんな原則です。

<ビジネスの原則>
1.収入ゼロでも5年間は普通に生活できる
2.撤退が容易である
3.収入源を10以上持つ
4.「ドサッ」ではなく「チャリン」を目指す
5.楽しく好きなことを好きな人たちとやる
6.社会に変化を与え、人生を変えるお手伝いをする
7.オンリーワンの価値を提供する

自分が懸命に努力したとしても、マーケット環境が変われば、仕事の収入がゼロになる事はあり得ます。ヨットに上手に帆を張っても、風が吹かなければ前に進めないのと同じです。だから、最悪の事態として、収入ゼロが長期間続いても耐えられる準備をしておくべきです。

また、事業の回復の見込みがなければ、撤退すると言う選択肢も柔軟に考えなければいけません。

収入ゼロの事業リスクを回避するには、収入源の多様化が有効です。また、不動産投資のようなインカムゲイン収入を確保しておけば、仕事のマイナス影響を補ってくれます。

危機の環境下であっても社会に貢献できる自分なりの付加価値を提供できれば、生き残れる可能性が高まります。そのためには、モチベーションを高められる仲間と、優れたアウトプットを出せる体制を作っておくことが有効です。

コロナショックのような環境変化は、これからも繰り返されることは間違えありません。であれば、起業するときに考えたビジネスの原則のようなサバイバルの具体的な方法を準備しておくことは極めて重要なのです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年3月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。