不動産オーナーにとって長期の入居者は「常連のお客様」

コロナショックによって、私の資産運用にもマイナスの影響が出ています。

一番影響が大きいのは、宿泊施設です(写真)。来月以降の予約が、ほとんど入っておらず、このままいけは、毎月100万円以上の減収になります。

一方で、都心のワンルームマンションのような居住用の賃貸物件は、すべて部屋が埋まっています。

マンションの入居者は、オーナーから見れば、不動産ビジネスの「お客様」です。その中でも、居住用の物件に長期で入居してくださる方は、飲食店で言えば「常連のお客様」と同じです。

入居されている方の中には、飲食業や宿泊業に従事し、今後の生活に不安を感じている方もいるかもしれません。それ以外の業種であっても、雇用や賃金にマイナスの影響が予想されます。また、私が保有するビルで長年営業している飲食店も、厳しい営業状態になっているかもしれません。

そこで、ささやかではありますが、このように長期に入居している「常連のお客様」に対し、資産デザイン研究所から「コロナお見舞い金」を現金でお渡しすることに決めました。

条件や金額をこれから早急に決めて、まずはワンルームダイレクトブランドで展開する株式会社ゲーツ社に協力してもらって、始めてみようと思います。

コロナショックで厳しい状況になっているのは、私だけではありません。このような時こそ、日頃お世話になっている人に、小さな事でもご恩返しできるチャンスです。週末に家に籠って色々考えて思いついたアイディアですが、もし喜んで頂けるようなら、他の管理会社にもお願いして、同じ試みを広げていくつもりです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年3月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。