コロナショックという事実はひとつ、解釈は無限、そして判断は自由

コロナウィルスは世界中の人たちに大きな苦しみと恐怖、そして悲しみを与えています。個人的にもビジネスにもプライベートにもマイナスの影響があり、1日も早く収束してほしいと願っています。

しかし、悪いことばかりではなく、今回の危機によって、得られたこともある。そう前向きに考えるようにしています。

例えば、暗い気持ちになっていたところに、優しい心遣いにうれしくなるような出来事がありました。

今週のブログに書いたSHINOBY’S BAR 銀座のプレミアムクラブのお願いには、今朝までに40名以上の方のお申し込みをいただきました。仲良しの方から、面識のない方まで、国内だけではなく海外からも申し出をいただき、本当にありがたい限りです。

あるいは、福岡市では昨日から毎週金曜日の正午に、医療や介護の現場で働く人たちに感謝の気持ちを伝えるために「Friday Ovation」という3分間の拍手を始めました(写真、出所はNHK)。これは海外では、既に行われているものです。日本でも、最前線でコロナウイルスと戦っている人たちへの感謝の表明が、もっともっと広がれば良いなと思います。

NHKニュースより

時間が出来たことも良いことです。

アポイントメントが、次々とキャンセルになり、スケジュールにぽっかり時間が空いてしまいました。仕事がなくなるのは困ったことですが、まとまった時間を使って、普段なかなかできないことをやってみよう。そんな風に前向きに考えています。

そして、健康管理により興味を持ち、注意を払うようになりました。

これまで以上に、食生活や運動に気を使い、何より衛生状態に神経を使うようになりました。お風呂の湯船に入る回数も増え、部屋の掃除もいつもより念入りにし、手洗いもこまめにするようになりました。

物事には、良い面と悪い面があります。起こってしまったことを悔やんでも、過去は変えられません。

「事実はひとつ、解釈は無限、そして判断は自由」です。

であれば、良い面をできるだけ見て、悪い面は見ないようにする。人間は感情の動物ですから、そんな風に器用に出来ないかもしれません。でも、考え方を少しでも変えれることができれば、人生は大きく変えられる。そう信じています。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年4月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。